駒木ハヤトの西日本ボクシングレポートアーカイブ

かつて京阪神地区のボクシング会場に通い詰め、レポートを記した男ありけり。はてなダイアリーから記事をインポートしたものの、ブログ化して格段に読み難くなってしまいました。

2006-09-01から1ヶ月間の記事一覧

IMPホール昼夜興行

先々週に日本王座決定戦と若手興行があったと思ったら、またもIMP昼夜興行。第1部にヨシヤマジム、第2部に大阪帝拳主催の興行が行われ、両ジムのA級選手たちによる、東洋・日本タイトルやランキング奪取に向けての前哨戦・調整戦が実施された。以前な…

興行全体の総括

まさに「身内の、身内による、身内のためだけのボクシング大会・演歌ショ−もあるでよ」であった。このブログを開設する以前から色々な興行を観に行き、中には満足感が得られない時もあったが、ここまで酷いのは流石に記憶が無い。 じゃあ行かなきゃいいじゃ…

第8試合・ウェルター級契約ウェイト(64.4kg?)10回戦/●西川和孝[中外](8R2分33秒負傷判定0−3)畑大輔[進光]○

西川は15勝(5KO)5敗1分で現在日本ウェルター級6位。01年のSライト級西日本新人王でもある。今年3月に牛若丸あきべぇ[協栄]に敗れており、ランカーとして連敗は許されない立場。 畑は8勝(1KO)3敗2分の戦績。普段はライト級前後で試合をしており、これ…

第7試合・フェザー級契約ウェイト(56.25kg?)6回戦/○片山博司[アポロ](判定3−0)北原久己[進光]●

両者戦績は片山5勝(1KO)無敗1分、北原8勝(6KO)18敗。片山は今年5月のアポロジム興行で浜田陽介[大阪帝拳]に6回戦初勝利を挙げており、この試合で早くもA級昇進を賭ける。北原は現在西日本最古参の36歳。間もなくライセンス失効を迎えるため、今日が事…

休憩時間の出来事

ジム後援者・大阪市会議員の挨拶。絶叫口調で言語明瞭意味不明な事ををまくしたてて、あっという間に退場。 「女流演歌歌手」と紹介されたお姉さんがリングに上がって、何故かストリートダンスをおっぱじめる。今日出場の4回戦ボーイよりキレの良い動きをし…

第6試合・ミドル級契約ウェイト(70.3kg)4回戦/●鈴木純[アポロ](1R2分16秒TKO)林和寛[進光]○

両者戦績は鈴木2勝(2KO)1敗、林は未勝利1敗。両者今年は初試合で、鈴木は昨年6月の新人王予選(後の西軍代表・細川貴之[六島]に完敗)、林は昨年9月の進光ジム興行以来。 1R。両者気性荒く、睨み合いと技術無視のドツき合い。両者雑で重いパンチを浴…

第5試合・バンタム級契約ウェイト(52.6kg)4回戦/●鈴木優作[アポロ](3R1分08秒TKO)橋口竣[正拳]○

両者戦績は鈴木2勝(1KO)無敗1分、橋口1勝(0KO)4敗1分。鈴木は昨年12月以来のリングで、橋口は今年早くも3戦目。 1R。中間距離でフック系強打にワン・ツーを交える打撃戦。橋口が先手で攻めるも精度、距離感が甘くヒット数は限定的。これに対して鈴木…

第4試合・Sフェザー級4回戦/○池田善行[エディ](1R1分27秒KO)寺前明彦[陽光アダチ]●

両者戦績は池田1勝(1KO)1敗1分、寺前は未勝利3敗。 1R。寺前はガードを下げ、ステップワーク中心のディフェンスだが完全なファイター。見るからに危なっかしいスタイルで、実際短い時間で被弾も目立つ。試合の決着は完全にアクシデント。池田がヘディ…

第3試合・フェザー級契約ウェイト(56.0kg)4回戦/○北野元気[アポロ](1R2分54秒KO)松井博史[エディ]●

両者戦績は北野3勝(2KO)2敗、松井2勝(1KO)無敗。北野は昨年末のアポロ興行以来、松井は今年5/8以来の試合。 1R。松井は内藤大助風のトリッキーな仕掛けに宗旨替え。右ストレートを立て続けにヒットさせ、前半戦は主導権を奪う。しかしラウンド後半に入…

第2試合・Sライト級契約ウェイト(61.8kg?)4回戦/○宇川広之[アポロ](判定2−0)高山英司[オール]●

両者戦績は宇川、高山共に未勝利1敗。宇川は5/8の大阪・アポロ興行で、高山は5/7の岡山での興行でデビューしている。 1R。高山がワン・ツー中心に先手で仕掛けるが、宇川はこれを手馴れたパーリングとガードで捌き、ラウンド後半から逆襲。重いワン・ツー…

第1試合・ライト級契約ウェイト(59.0kg?)4回戦/○寺田允[アポロ](判定3−0)桶谷恵章[陽光アダチ]●

両者戦績は寺田2勝(0KO)3敗1分、桶谷は未勝利1敗。両者4月の敗戦以来の再起戦。寺田の前戦は新人王予選で、竹中聡[大鵬]に敗れている。 1R。両者ヒット&アウェイ気味にスピード感に欠けた無駄の大きいワン・ツー、フック合戦。寺田が先手でジャブ中…

バンガード・虎寿司 KO BOXING(アポロジム主催)

アポロジムの秋季興行。今回は“アポロジムの箱入り息子”度紀武彦の姿は無く、もう1人のA級・佐藤栄二も欠場。代わりに進光ジムの畑大輔が日本ランカーの西川和孝[中外]に挑むランキング争奪戦がメインに据えられた。 春興行の時にも居た気がするが、会場前…

興行全体の総括

特筆すべきは、やはりライト級とスーパーライト級。内容充実も判定決着が続き、消化不良感が強まっていた会場の重い空気を一気にハジけさせてくれた。もし観客の投票でMVPを選定したとすれば、この2試合が図抜けた得票を獲得した事だろう。盆暗な選考委…

三賞表彰

MVP 橋詰知明(バンタム級・井岡) 技能賞 山本剛嗣(ライトフライ級・守口東郷) 敢闘賞 千葉龍史(スーパーライト級・塚原京都) 受賞した選手には責任は無いが、どこをどうしたらこうなるのか皆目理由不明の選考結果。ハッキリ言って滅茶苦茶である。…

第11試合・ミドル級4回戦/△福森智史[正拳](判定1−0・福森勝者扱い)岩尾剛[泉北]▲

両者戦績 福森3勝(2KO)無敗 岩尾3勝(2KO)無敗 試合展望(65-35福森優勢) ミドル級は9名エントリー&1名棄権。経験の浅いハードパンチャー揃いのトーナメントだったが、意外にもここまで6試合のうち3試合が判定決着。実力が拮抗しているのか、はたまた…

第10試合・ウェルター級4回戦/○若林豪[Gツダ](判定3−0)好川大智[大阪帝拳]●

両者戦績 若林3勝(1KO)無敗 好川5勝(3KO)2敗。昨年度もこの階級で西日本決勝まで進出。 試合展望(30-70好川優勢) ウェルター級は、この階級にしては異例の2桁人数となる10名がエントリー。1回戦ではミスマッチが続出して色々な意味で冷や汗をかかされ…

第9試合・Sライト級4回戦/○千葉龍史[塚原京都](1R1分29秒KO)越崎泰広[尼崎亀谷]●

両者戦績 千葉3勝(2KO)無敗 越崎4勝(3KO)2敗 試合展望(40-60越崎優勢) Sライト級は11人エントリー&2名棄権。前年度に後の全日本新人王・大崎丈二[ウォズ]に善戦健闘した優勝候補筆頭の越崎と、1戦1勝のエントリーから粗さを隠せないファイトながら…

第8試合・ライト級6回戦/●太田真行[大阪帝拳](判定1−2)森下裕己[新日本大阪]○

両者戦績 太田4勝(3KO)1敗1分 森下4勝(3KO)1敗 試合展望(55-45太田優勢) ライト級は8名エントリー&1名棄権とやや寂しい顔ぶれ。昨年は準決勝でドロー敗者扱いに泣いた太田に、ここまで内容のある試合振りで勝ちあがって来たダークホース・森下が挑…

第7試合・Sフェザー級6回戦/●藤本貴一[Gツダ](判定0−3)金丸清隆[正拳]○

両者戦績 藤本4勝(2KO)1敗1分 金丸6勝(2KO)1敗 試合展望(45-55金丸優勢) Sフェザー級は13名エントリー&1名棄権。随分と偏った組み合わせで、有力順に上から4人固まったような“死のブロック”から金丸が、やや小粒な反対側のブロックから成長著しい…

第6試合・フェザー級6回戦/●川合智[Gツダ](判定0−2)山本敏充[江坂]○]

両者戦績 川合6勝(2KO)1敗2分 山本5勝(5KO)無敗 試合展望(30-70山本優勢) フェザー級は12名エントリー&棄権1名。開幕前は話題性に欠ける階級だったが、5戦全勝(5KO)の好レコードで決勝に乗り込んで来た山本の急成長もあって、西日本のマニアが注目…

第5試合・Sバンタム級4回戦/○木村友紀[明石](判定3−0)中川将平[エディ]●

両者戦績 木村3勝(1KO)1敗1分 中川4勝(2KO)2敗2分 試合展望(60-40木村優勢) Sバンタム級は13名参加。本来なら選手層の分厚い階級だが、本年度は小粒なメンバー構成だった上に、有力候補が続々と自滅の形で姿を消して行ってしまった。出場する2人に…

第4試合・バンタム級6回戦/○橋詰知明[井岡](判定3−0)山本幸史朗[ウォズ]●

両者戦績 橋詰4勝(3KO)無敗1分。アマで国体少年の部近畿予選優勝後、17歳でプロ転向。 山本4勝(1KO)1敗2分。昨年度はスーパー・フライ級で西日本決勝まで進出。 試合展望(80-20橋詰優勢) バンタム級は14名エントリー&棄権1名。前年度は選手層が薄か…

第3試合・Sフライ級4回戦/○難波拓人[明石](判定3−0)加藤心和[金沢]●

両者戦績 難波3勝(1KO)4敗 加藤4勝(0KO)無敗1分 試合展望(30-70加藤優勢) Sフライ級は9人エントリーも、2人が棄権して実質7名のトーナメント。準決勝で優勝候補の一角を崩した難波が、ここまで負け無し4勝の加藤に挑戦する構図。 加藤は所属ジム…

第2試合・フライ級6回戦/○松元雄大[エディ](判定2−1)清水裕司[正拳]●

両者戦績 松元3勝(1KO)2敗2分 清水5勝(1KO)2敗1分 松元は3勝だが、引分2つを1勝に換算してこの試合は6回戦で行われた。エントリー時は引分を勝利数に換算しないのだが、何ともややこしいルールである。 試合展望(45-55清水優勢) フライ級は9人…

第1試合・Lフライ級6回戦/○山本剛嗣[守口東郷](2R0分38秒KO)野口貴史[大阪帝拳]●

両者戦績 山本7勝(2KO)1敗 野口4勝(0KO)4敗 試合展望(75-25山本優勢) Lフライ級は12人参加。優勝候補3人が1〜2回戦で潰し合うという偏った組み合わせだったが、そこから山本が勝ち抜け、準決勝も順当に突破して決勝進出。一方、混戦が予想された反…

06年度西日本新人王戦・決勝

世界タイトルマッチを除けば西日本地区で年間最大のボクシング・イベントと言ってよい西日本新人王トーナメントの決勝戦が、今年も大阪府立第2で全11階級一斉に行われた。全日本決勝までにはあと10/1大阪で西部日本(九州地方&広島以西の中国地方)王者と…

「あしたのボクシング2」発売しました

駒木の書いたランダエタ×亀田の観戦記、ご覧頂けましたでしょうか? 8/2の観戦記につきましては、このブログには当面の間は掲載出来ませんので、是非ともこちらの本の方でチェックして頂きたいと思います。 あと、何かの手違いでクレジットから僕の名義が抜…