駒木ハヤトの西日本ボクシングレポートアーカイブ

かつて京阪神地区のボクシング会場に通い詰め、レポートを記した男ありけり。はてなダイアリーから記事をインポートしたものの、ブログ化して格段に読み難くなってしまいました。

第4試合・バンタム級4回戦/○馬野晃[ハラダ](1R0分57秒TKO)名越光紀[新日本大阪]●

バンタム級の1回戦。この試合の勝者と、3/21で勝利した小笠原和寿[明石]が対戦する。
両者戦績は馬野2勝(1KO)無敗、名越1勝(1KO)1敗2分。詳細はトーナメント展望(http://d.hatena.ne.jp/komagi/20060317#p4)参照の事。
1R。試合開始早々、名越から仕掛ける形で打撃戦へ突入。名越は左右のフックでヒット奪うも、パワーの差が歴然の相手にこの作戦は無謀過ぎた。馬野は力感抜群の右フックをクリーンヒットさせてあっという間に名越をダウン寸前に追い込むと、必死に抵抗するこの名越を力ずくで振り切って秒殺TKOを勝ち獲ってしまった。
馬野、荒削りながらパワーでの優位を活かして豪快な秒殺でトーナメント緒戦を好発進。これに技術が伴ってくれば全日本決勝まで夢を見れそうな好素材。そして2回戦のVS小笠原戦が非常に楽しみだ。6月4日の第2部にあるこのカードは、京阪神のボクシングマニアなら必見の試合と言えよう。
敗れた名越、パンチの精度に進歩が見えたようにも思えたが、天性のパンチ力の差に全てを吹き飛ばされてしまった。ボクシングが努力のスポーツである以上に素質のスポーツである事を痛感させられた一戦。