駒木ハヤトの西日本ボクシングレポートアーカイブ

かつて京阪神地区のボクシング会場に通い詰め、レポートを記した男ありけり。はてなダイアリーから記事をインポートしたものの、ブログ化して格段に読み難くなってしまいました。

第1部第10試合・ウェルター級4回戦/○若林豪[Gツダ](4R2分00秒TKO)丸野琢哉[守口東郷]●

両者戦績は、若林2勝(0KO)無敗、丸野5勝(3KO)3敗
1R。両者、距離が合わないまま強打をぶつけ合うガチャガチャした打撃戦。共に戦意高いが不発弾の応酬で膠着気味だったが、ラウンド終了直前に若林が右ストレートでノックダウン。
2R。両者ストレートをカウンターで狙い撃つリスキーな戦いへ。丸野は右フックも交えてヒット数でややリードしたが、ハンドスピードで見劣る分被弾も目立ち、このラウンドも右ストレートを浴びて痛恨のダウン。ここで決めたい若林だったが、やや息が上がり気味。
3R。荒っぽい打撃戦が続く。丸野が圧力をかけて主導権握るが、若林は左カウンター、右ストレートでヒットを奪って際どい形勢に。両者疲れが見えて乱戦模様。
4R。このラウンドも大乱戦。若林が徐々に左右の連打のヒット数を重ねていって優勢へ。丸野もフック、ストレートで健闘したが、ダメージが色濃くなった所で試合を止められた。前半でジャッジ上4点の差が有るので、逆転KOの目が無くなったとなれば止められても致し方なし。
若林は粗さ残るファイトながら、僅かなハンドスピードの優勢を活かして打ち合いに勝利、それを2度のダウンに繋げて結果的には完勝。途中攻め込まれるシーンもあり、守備面や技術全般に課題は多いが、気持ちの強さとパワーで押し切った形。
丸野は地力では互角以上だという所も見せたが、肝心な所で痛打を浴びてしまった。ガードの低いサウスポー型ファイターという、被弾率の高い代表格のようなスタイルだけに、先手必勝が叶わなければ厳しい。