駒木ハヤトの西日本ボクシングレポートアーカイブ

かつて京阪神地区のボクシング会場に通い詰め、レポートを記した男ありけり。はてなダイアリーから記事をインポートしたものの、ブログ化して格段に読み難くなってしまいました。

第2試合・フェザー級4回戦/○田中宏幸[千里馬神戸](3R終了TKO)大堀晃司[井岡]●

両者戦績は田中1勝(0KO)2敗2分、大堀2勝(2KO)無敗。
1R。田中が試合開始直後に積極的なアタック敢行。アグレッシブに圧力かけつつ手数を浴びせ、低い命中率ながら左フック、ジャブを浴びせてゆく。大堀はリズムを狂わされた格好で手数少なく、弱点の拙守も顔を覗かせて劣勢。
2R。今度は大堀がフックで先制攻撃を仕掛けて主導権奪取を図るが、これに田中は打ち合いで応じて大堀の攻勢を食い止め、ラウンド中盤以降は再び主導権を奪って圧力攻めに出てフック、アッパーを度々ヒットさせた。田中は以前に比べて守備力が地味ながら向上しており、これが数的優勢に繋がっている。
3R。田中ペースが続く。大堀の反応鈍いディフェンスを咎める形でジャブを浴びせ、反撃の余地を作らせない。大堀はハンドスピードこそあるが、田中の冷静な捌きに攻撃を封殺されてヒット数で大差をつけられる。
3R終了後、大堀陣営から試合放棄の申し出があり、ここでTKO裁定。特に深刻な負傷があったとのアナウンスは無く、大堀側セコンドが申し出てのギブアップではないかと思われる。