駒木ハヤトの西日本ボクシングレポートアーカイブ

かつて京阪神地区のボクシング会場に通い詰め、レポートを記した男ありけり。はてなダイアリーから記事をインポートしたものの、ブログ化して格段に読み難くなってしまいました。

第8試合・ウェルター級4回戦/●中司裕貴[ホワイトフォックス](3R2分48秒TKO)川口将也[尼崎亀谷]○

中司は1勝(1KO)無敗、川口はデビュー戦を新人王戦で迎える。
1R。川口はガードを固めつつ、近付いていっては強振一辺倒という実に判り易い突貫ファイト。中司は正攻法の捌きで対応しようとするが、低いガードが災いして被弾が多い。中司が劣勢解消狙い、焦って攻めようとした瞬間に川口のフックが突き刺さってノックダウンの場面も。
2R。川口はガード以外にもヘッドスリップなど小技も利かせて守備力を密かにアピール。しかし強振ばかりの隙を突かれて中司に右ストレートをクリーンヒットされてグロッギー。何とか渋太く抵抗してダウンは拒否したが、中司の冷静な攻撃を浴びてTKO負け寸前の状態に。
3R。中司は川口のテレフォン気味の強振を捌きつつ、着実にヒットを浴びせていたが、やや非力。川口の力任せの強打をガードしつつも浴びて、次第に体力消耗。ロープ際での防戦が目立つようになり、抵抗弱くなったのを見咎められてレフェリーストップに。
川口は粗削りのケンカファイター。パンチ力はあるが、技術的にはプロテストを受かったのが不思議に思えるぐらい荒っぽさが目立った。しかし決定力と言う貴重な才能を持つ素材、ここから磨けば面白くなる。問題は短期のインターバルでそれが間に合うかどうかだが。
中司はガードが低く、パンチ力もウェルター級では平凡か。テクニックをパワーで強引に砕かれてしまった。