駒木ハヤトの西日本ボクシングレポートアーカイブ

かつて京阪神地区のボクシング会場に通い詰め、レポートを記した男ありけり。はてなダイアリーから記事をインポートしたものの、ブログ化して格段に読み難くなってしまいました。

第6試合・女子アトム級8回戦/○夛田悦子[フュチュール](1R1分56秒TKO)ニッノイ・シスポーアド[タイ国]●

夛田は2勝(1KO)無敗でWBC世界アトム級12位。ウィキペディアによると、00年に当時アマ連盟未公認の全日本女子大会でバンタム級優勝、01年にはLフライ級優勝とアジア選手権3位。連盟公認以後は03年Lフライ級準優勝、04年はフライ級準優勝、06〜07年でLフライ級連覇と、女子ボクシングの黎明期から第一線で活躍してきた。そして08年のJBCの女子公認と同時にプロ転向。5月にタイ人世界ランカーのリリー・ラチャプラチャジムに判定勝ち、7月には同じくタイ人の無名選手を1RTKO勝ちで降している。
そして今回の夛田の相手、ニッノイは2勝(0KO)1敗とのアナウンス。
1R。ニッノイは専守防衛でパーリング、ガードの手堅い所を見せるが、パンチ力は皆無に近く、明らかに夛田の相手としては力不足。夛田はスパーリングでもしているかのように、徐々に体を慣らしていって終了ゴング前に上下のラッシュへ出ると、簡単にTKOに仕留めてしまった。
夛田は噛ませ相手に完勝。地力が違いすぎて、これでは評価のしようが無い。そろそろ日本人の有力選手と当てた方が、本人にもファンや後援者のためにもなる。