駒木ハヤトの西日本ボクシングレポートアーカイブ

かつて京阪神地区のボクシング会場に通い詰め、レポートを記した男ありけり。はてなダイアリーから記事をインポートしたものの、ブログ化して格段に読み難くなってしまいました。

2008-10-05から1日間の記事一覧

興行全体の総括

メインは激闘タイプの村澤が挑んだ大乱打戦を、木原が正面から受け止めて跳ね返して完勝。ランカーの風格さえ窺わせる好ファイトで、来年以降の飛躍を予感させた。敗れた村澤は今一度自己の身体能力とファイトスタイルの適性を根本的に見直す必要がありそう…

第8試合・Sフェザー級8回戦/○木原和正[尼崎](判定3−0)村澤光[尼崎]●

木原は8勝(4KO)1敗で、日本Sフェザー級12位。05年末デビュー。2戦目が06年10月とブランクを作るが、2戦2勝で迎えた07年の新人王戦では5連勝でSフェザー級西軍代表となり、東日本代表の棄権により不戦勝ながら全日本タイトルと日本ランクを獲得。今年…

第7試合・Sライト級8回戦/○大崎丈二[ウォズ](判定3−0)土居裕介[塚原京都]●

セミファイナルは06年9月の再戦となるカード。 大崎は12勝(7KO)4敗2分の戦績。OPBFと日本のランキングにそれぞれ登載されていた時期があったが、現在はノーランク。03年にデビュー。04年にライト級で新人王戦に挑むも西日本2回戦で敗退。しかし翌05年は…

第6試合・女子アトム級8回戦/○夛田悦子[フュチュール](1R1分56秒TKO)ニッノイ・シスポーアド[タイ国]●

夛田は2勝(1KO)無敗でWBC世界アトム級12位。ウィキペディアによると、00年に当時アマ連盟未公認の全日本女子大会でバンタム級優勝、01年にはLフライ級優勝とアジア選手権3位。連盟公認以後は03年Lフライ級準優勝、04年はフライ級準優勝、06〜07年でLフ…

第5試合・フェザー級契約ウェイト(56.0kg)6回戦/○永田浩司[ウォズ](判定2−0)松井博史[奈良]●

両者戦績は永田5勝(0KO)3敗3分、松井6勝(3KO)1敗。永田は今年は3月に敗戦、8月にはドローとここまで未勝利で何とかしたいところ。一方の松井は4月、7月と苦しい展開から逆転する形で連勝中。8回戦へ向けて真価の問われる試合。 1R。永田はミドル…

第4試合・ウェルター級4回戦/○森本貴之[BMB](2R1分55秒TKO)川端哲也[姫路木下]●

森本は1勝(1KO)無敗、川端はこれがデビュー戦。森本は6月にKOデビューを飾っており、それ以来の2戦目。 1R。川端はガード上げ、ジャブ起点もやや消極的。森本はガードを下げてヒット&アウェイ。単発気味にヒットも奪うが、ロープに詰められて攻勢点で…

第3試合・バンタム級4回戦/○藤野正文[ウォズ](判定3−0)中谷聡一[ヨシヤマ]●

両者戦績は藤野が未勝利2敗、中谷2勝(1KO)2敗。藤野は昨年12月、今年8月と連敗中。中谷は7月に新人王戦敗退からの再起を飾っている。共に短いインターバルでの再起。 1R。藤野はいきなり強引にアタックし、クロスレンジから手数攻め。しかしホールデ…

第2試合・フライ級4回戦/○森田厳希[ウォズ](判定3−0)木村聡[塚原京都]●

両者戦績は、森田が未勝利1敗1分、木村は1勝(1KO)3敗1分。森田は8月に1敗を喫したばかりだが早くも再起。木村は昨年4月の新人王予選敗退以来、1年6ヶ月ぶりの再起戦。 1R。森田はいきなりジャブ起点の高速コンビネーションを披露。主導権を握り…

第1試合・バンタム級契約ウェイト(52.5kg)4回戦/●藤原大貴[ウォズ](判定0−3)出口信介[塚原京都]○

この試合は両者デビュー戦。 1R。出口は圧力かけていきなり左フックを有効打。その後も圧力を絶やさず追撃多数。藤原はスマートに立ち回ろうとしているがスピード不足で果たせず、アッパーの迎撃を上下に放って抵抗するが単発で、出口の勢いを止め切れない…

興行の概要および雑感

3月に続き、今年2度目となる京都・ウォズジム主催興行。地理的事情などで人材資源が限られる中、地元の会場で地元選手中心の興行にこだわるプロモーターの努力は買いたいところ。これに応える形で、客を呼べる選手が京都から続々と登場すれば言う事が無い…