駒木ハヤトの西日本ボクシングレポートアーカイブ

かつて京阪神地区のボクシング会場に通い詰め、レポートを記した男ありけり。はてなダイアリーから記事をインポートしたものの、ブログ化して格段に読み難くなってしまいました。

2007-10-01から1ヶ月間の記事一覧

第3試合・Sライト級4回戦/○楯野祥之[大鵬](1R1分42秒TKO)村上了介[ホワイトフォックス]●

楯野はこの日がデビュー戦のサウスポー。村上は1勝(1KO)7敗1分で、今年4月に約2年ぶりの再起戦を1RKO負けして以来の試合。 1R。村上はガードを高く固めて亀状態。圧力はかけるが1発もパンチを打たず、楯野のパンチを浴びるがまま。異様な試合展開…

第2試合・Sバンタム級4回戦/●石角悠起[大阪帝拳](判定0−3)辻彬宏[江坂]○

両者戦績は石角1勝(0KO)2敗1分のサウスポー、辻2勝(0KO)3敗。石角は6月に初勝利を挙げており、連勝を狙う。辻は新人王戦にエントリーするも緒戦敗退して戦績が負け越しになってしまった。 1R。ショートレンジ、ジャブ起点にした攻防。辻がストレート…

第1試合・ミニマム級4回戦/△オイッス杉川[森岡](判定1−1)富永靖浩[ヨシヤマ]△

両者戦績は杉川が未勝利2敗、富永は2勝(0KO)4敗。杉川は今年4月に今期新人王戦西日本準Vの濱口直哉[金沢]に敗れ、それ以来のリング。富永は今期新人王戦にエントリーしたが、緒戦敗退。今回はそこからの再起戦。 1R。富永はフェイントも交えるように…

第1回チャンピオンズヒート(井岡&森岡ジム共催)

確実な経営手腕は業界外にも知れ渡り、新興勢力ながら西日本ボクシング界で日毎に存在感を増しつつある井岡ジムが、(興行会社は森岡ジム系統ながら)遂に自主興行の開催に漕ぎ着けた。最近ではキャパシティを持て余す事も少なくない会場になってしまった府…

WBC世界フライ級タイトルマッチ12回戦/○《王者》内藤大助[宮田](判定3−0)亀田大毅[協栄]《挑戦者・同級14位》●

王者・内藤は31勝(20KO)2敗2分の戦績。96年にデビュー。1戦1勝の身でエントリーした97年度の新人王戦は、ベスト8で引分敗者扱いとなるも、翌98年度には1回戦から3連続1RKOを含む5連勝で東日本を制覇し、全日本決勝では福山登[大阪帝拳・引退]を6…

WBC世界フライ級タイトルマッチ

西日本地区とは関係の無い試合ですが、内藤大助選手の正当な実力評価にお役に立てれば、という事で特別に観戦記を執筆します。 今回の試合はTBS系地上波生中継をテレビ観戦。どうにかして現場に行きたかった試合だが、生業の都合がどうしてもつかずにギブ…

第2部総括

セミが1Rで決着しそうな所がワンサイドの判定決着となり、やや会場の雰囲気が緩んだところでメインが中量級らしい迫力の熱戦でビシッと締めてくれた。特に下馬評不利だった丸野の大奮闘が出色。負けはまず無い内容で、ここまで頑張ったら勝ち星までプレゼ…

第2部第8試合・ミドル級6回戦/△福森智史[正拳](判定0−1)丸野琢哉[守口東郷]△

6回戦ながらメインイベントに据えられたのは、前年度新人王戦ミドル級西軍代表・福森の再起第2戦。 両者戦績は福森6勝(4KO)1敗1分、丸野6勝(3KO)5敗。福森は7/28に04年度ミドル級西日本新人王の羅刹寛考[京都拳闘会]を痛烈なKOで仕留めて、A級昇格…

第2部第7試合・フェザー級契約ウェイト(56.0kg)8回戦/○西正隼[正拳](判定3−0)松村勝[ウォズ]●

セミファイナルはこの興行唯一の8回戦。 西は7勝(4KO)6敗2分の戦績。02年にデビューするが、新人時代は勝ったり負けたり、04年の新人王戦でも2回戦敗退に終わっている。6回戦に上がっても連敗スタートと冴えなかったが、06年から6回戦で連勝、前回7…

第2部第6試合・バンタム級6回戦/○橋口峻[正拳](判定3−0)堀江純平[大阪帝拳]●

7/28に行われた同一カードのダイレクト・リマッチ。前回はほぼ互角の内容ながら橋口が判定を制している。 両者戦績は橋口5勝(2KO)5敗1分のサウスポー、堀江5勝(2KO)7敗1分。橋口はここ5戦で4勝1敗と好調をキープ。この試合に勝てばA級昇格である。…

第2部第5試合・フライ級6回戦/○金城吉廣[正拳](判定3−0)鈴木遼[尼崎]●

両者戦績は金城5勝(2KO)7敗2分、鈴木4勝(0KO)3敗2分。金城は4月、7月と利幸トーレス[大鵬]相手に連戦したが無念の2連敗。今回はターゲットを2月に勝った相手に定めて再起戦に臨む。鈴木は2月に金城に敗れて以来の試合。昨年10月に引き分けた山口…

第2部第4試合・Sバンタム級6回戦/△安本祐太[尼崎亀谷](2R1分25秒負傷ドロー)島田惇輝[明石]△

両者戦績は、安本5勝(3KO)5敗1分、島田4勝(1KO)2敗1分。安本は新人王戦でベスト4に進出したが、今期覇者の名越光紀[新日本大阪]に惜敗。島田も新人王戦に参戦も予選敗退。7月に再起戦を勝利してB級昇格を果たした。 1R。ジャブ中心の差し合いから…

第2部第3試合・Sバンタム級4回戦/○東昭蔵[正拳](判定3−0)奥健太郎[奈良六島]●

両者戦績は東2勝(0KO)3敗、奥2勝(1KO)3敗2分。東は7月の敗戦以来の再起戦、奥は6月に新人王予選敗退からの再起を勝利で飾ったばかり。 1R。両者アグレッシブなタイプだけに、いきなり近距離での乱打戦に。奥がコーナーに詰めて先制するが、東もボデ…

第2部第2試合・Sフェザー級契約ウェイト(58.5kg)4回戦/○森田雅之[正拳](2R0分55秒KO)寺前明彦[陽光アダチ]●

森田はこの日がデビュー戦。寺前は未勝利で4敗。最近は試合枯れ気味で1年前の9月以来の再起戦となる。その前回の試合では、わき腹にヘディングを受けて立ち上がれず、そのまま10カウントを聞くという実に珍しい負け方をしている。 1R。寺前はリング中央…

第2部第1試合・Sバンタム級契約ウェイト(54.5kg)4回戦/△兼本誠大[正拳](判定1―1)野元健太郎[奈良六島]△

両者戦績は未勝利1敗。兼本は5/27、野元は7/12にデビュー戦に出場し、それぞれ敗れている。 1R。両者アグレッシブも大振りで雑なパンチが目立つ。野元が圧力をかける中、兼本が手数を浴びせて数的優勢……という微妙な展開。ラウンド終盤、野元が強打をガー…

第2部「ドラマチックボクシング・プレゼンツ・拳王への道」(正拳・大阪帝拳共催)

夜の部は正拳ジムの若手育成興行「拳王への道」。若手選手層の厚さでは西日本でもトップクラスの正拳ジムだが、その地盤を支えているのがこの「拳王――」シリーズであるのは間違いない。晩成型のグリーンボーイが徐々に成長を遂げ、B級・C級まで辿り着く過…

第1部総括

全試合判定の長丁場となったが、セミとメインの内容はフルラウンドでも観客を容易に飽きさせないもので、筆者も興行後半は「これでノーテレビなのが惜しい!」とエキサイトした程であった。それだけに、最後の最後で採点に水を差されたのが残念でならない。 …

第1部第7試合・バンタム級10回戦/○山口賢一[大阪帝拳](判定3−0)内山淳[倉敷守安]●

山口は11勝(3KO)1敗2分で現在日本バンタム級8位。02年にデビュー。緒戦をドローとした後3連勝して、翌03年度の新人王戦に勇躍参戦するが2回戦で敗退。再起までに1年3ヵ月のブランクを作ったが、その再起戦に引き分けた後は、ここまで7連勝中。06年6…

第1部第6試合・ライト級10回戦/○高瀬司[大阪帝拳](判定3−0)高山剛志[ハラダ]●

大阪帝拳アマエリート軍団の1人・高瀬は4勝(3KO)無敗。高校時代にはインターハイでベスト8など50勝以上を挙げて06年9月にデビュー。戦意の低いタイ人相手に連勝した後の3戦目、巴山宏和[正拳]との6回戦で接戦を制し、4戦目は安達寿彦[岐阜ヨコゼキ]相…

第1部第5試合・フェザー級6回戦/○山本直[守口東郷](判定3−0)田中宏幸[千里馬神戸]●

両者戦績は山本4勝(3KO)5敗1分、田中3勝(1KO)3敗2分。山本は6月に05年度西日本バンタム級新人王の中村公彦[大星森垣]に引き分けて以来の試合。田中は8月に4回戦で3勝目を挙げ、ドロー2つを加味してB級昇格の資格を得た。今回が初の6回戦。 1R…

第1部第4試合・バンタム級4回戦/△大前健太[クラトキ](判定0−1)山川浩平[Gツダ]△

大前は1勝(0KO)1敗1分でサウスポー、山川はこれがデビュー戦。大前は今年5月に初勝利を挙げている。 1R。両者アグレッシブに手数出し、中間距離で打ち合いが続く。大前はディフェンスワークにキレがあり、山川の攻勢を捌きつつ左ストレート、右フック…

第1部第3試合・Sバンタム級4回戦/●山中浩之[大阪帝拳](判定0−3)冨田聖登[ウォズ]○

両者戦績は山中2勝(1KO)無敗、冨田3勝(1KO)3敗1分。山中は今年5月、7月とデビュー以来短期間で連勝中。冨田は新人王戦にエントリー、西日本準決勝で今期覇者の加藤心和[金沢]に敗れた。今回は再起戦となる。 1R。冨田が開始ゴング直後からフック中心…

第1部第2試合・Sフライ級契約ウェイト(51.5kg)4回戦/○池田寛[レンゴー](判定2−0)石井秀明[ウォズ]●

両者戦績は池田3勝(1KO)6敗、石井2勝(0KO)4敗2分。池田は7月に1年7ヶ月ぶりの再起を果たすが敗れた。石井は今期新人王戦にエントリーも1回戦敗退に終わった。 1R。ファイター同士だが、圧力で勝る池田の優勢。ジャブ、ワン・ツー中心に手数を出し…

第1部第1試合・Sバンタム級4回戦/○貴田哲也[大阪帝拳](判定3−0)大島正規[大鵬]●

両者戦績は貴田1勝(1KO)1敗、大島1勝(0KO)2敗4分。貴田はほぼ1年ぶりの試合。大島は新人戦で緒戦をドロー敗者扱いとなって以来の再起戦。 1R。貴田が圧力かけるところを、大島がアウトボクシング気味にジャブ、ワン・ツーでいなす展開。貴田が度々ガ…

第1部「ドラマチックボクシング」(大阪帝拳ジム主催)概要&雑感

昼の部は、大阪帝拳ジムの主催興行。最近当地で世界&日本ランカー出場の良質なカードを多数組んでいる同ジムだが、今回も所属の日本ランカー・山口賢一出場の10回戦をメイン、そしてハラダジム所属の日本ライト級7位・高山剛志に期待のホープ・高瀬司をぶ…

IMPホール昼夜興行

体育の日だから、という理由かどうかは判らないが、毎年この時期に開催されるIMP昼夜興行。今年も昼の部に大阪帝拳ジム、夜の部に正拳ジムの主催でダブルヘッダーでボクシング漬けの一日となった。 この日は出場選手全員が西日本地区のジムに所属、日本ラ…

興行全体の総括

10回戦3試合は、それぞれが勝ち選手が己の持ち味を出した好内容。特に石田は彼にとってのマスターピースとなる完璧な勝利であった。ただ、前座からフルラウンド決着続きという事もあって、興行の総所要時間は軽く4時間をオーバー。観る側の集中力が過度に…

第8試合・Lフライ級契約ウェイト(107ポンド)10回戦/○高山勝成[真正](判定3−0)ファビオ・マルファ[比国]●

WBA世界王座統一戦敗北からの再起&ジム移籍緒戦となる高山は18勝(7KO)3敗の戦績。現在はWBAミニマム級2位、WBC同級13位。00年にエディタウンゼントジムからデビュー、01年の新人王戦では西日本予選から6連勝で全日本Lフライ級新人王となる。02年も3…

第7試合・ミドル級契約ウェイト(155ポンド)10回戦/○石田順裕[金沢](判定3−0)ハビエル・ママニ[アルゼンチン]●

石田は17勝(6KO)5敗2分。日本Sウェルター級王者でOPBF同級元王者にして現1位。アマ時代に高校選抜優勝、社会人選手権優勝、国体成年の部準V、全日本選手権3位など100勝以上の豊富なキャリア・タイトル歴を残し、00年にB級デビュー。デビューから半年…

第6試合・ライト級契約ウェイト(131ポンド)10回戦/●三浦誉士[金沢](9R2分09秒負傷判定0−3)ドディ・ボーイ・アグラビオ[比国]○

三浦は8勝(5KO)5敗1分。アマチュアで00年度全日本ライト級第3位の実績を残して02年にB級デビュー。5戦目で武本在樹[千里馬神戸]に敗れるが、6戦目で元日本王者・キンジ天野[国際・引退]に勝利して日本ランクを獲得。将来が嘱望されたが、04年11月に交…