駒木ハヤトの西日本ボクシングレポートアーカイブ

かつて京阪神地区のボクシング会場に通い詰め、レポートを記した男ありけり。はてなダイアリーから記事をインポートしたものの、ブログ化して格段に読み難くなってしまいました。

2008-01-10から1日間の記事一覧

興行全体の総括

詳細な試合内容については各試合の観戦記に譲るが、概ね順当な結果で、試合のクオリティも主に王者側の奮闘によって世界戦に相応しい水準を保てたのではないか。勿論、ノックダウンシーンが無く、淡白な展開に陥った時間帯もあり、満点はつけられないが、そ…

第5試合・WBC世界バンタム級タイトルマッチ12回戦/○《王者》長谷川穂積[真正](判定3−0)シモーネ・マルドロット[伊国]《挑戦者・同級1位》●

ダブル世界戦2試合目はWBC戦。バンタム級の日本人選手では最多となる5度目の世界防衛戦に挑む長谷川穂積が登場。戴冠以来2度目の指名試合の相手は実力未知数のイタリア人・マルドロットだ。 王者・長谷川の戦績は22勝(7KO)2敗。99年にプロデビュー。0…

第4試合・WBA世界バンタム級タイトルマッチ12回戦/○《王者》ウラジミール・シドレンコ[ウクライナ](判定3−0)池原信遂[大阪帝拳]《挑戦者・同級4位》●

ダブル世界戦の1試合目はWBA王座戦。王者シドレンコは20勝(7KO)無敗2分の戦績。今回が6度目の防衛戦となる。 アマチュア時代はシドニー五輪で銅メダルを獲得するなどの実績を挙げ、290勝20敗という高勝率を残す。01年11月にプロデビューするが、4回戦…

第3試合・Sバンタム級6回戦/○上谷雄太[井岡](判定3−0)寄川航[進光]●

両者戦績は上谷4勝(2KO)無敗、寄川3勝(1KO)無敗2分。高校タイトルホルダーの上谷は、4回戦を3連勝の後、前回7月に6回戦でタイ人にKO勝ち。寄川は昨年の西日本新人王戦Sバンタム級ベスト4。負傷判定ドロー敗者扱いで敗退して以来の再起戦。 1R。シ…

第2試合・バンタム級4回戦/○大前健太[クラトキ](2R0分59秒TKO)二川英明[塚原京都]●

大前は1勝(0KO)1敗2分の戦績。昨年は5月に初勝利、11月にドローと、負けない癖がついてきた。二川はこれがデビュー戦。 1R。二川はオール強振のフック、ストレート攻勢に出るが、流れ落ち着いた所で大前の右が不意打ちの形で決まってノックダウン。二…

第1試合・フェザー級4回戦/●下休場マサオ[正拳](判定0−3)西永哲也[進光]○

正拳ジムの広報・興行運営スタッフも務める32歳の下休場はこれがプロデビュー戦。西永は未勝利2敗の戦績。昨年5月、9月と連敗し、4ヶ月ぶりの試合。 1R。下休場は攻守のセオリー意識した動き。単発の右はハンドスピードなかなかだが、距離感が掴めず当…

興行概要及び雑感

初興行は去る5日に終わっているが、やはり年頭を飾る興行に相応しいのはこちらだろう。今年の西日本ボクシング界の行方を占うという意味でも重要な位置づけとなるダブル世界戦興行が、大阪府立体育館第一競技場で行われた。今宵の主役は5度目の防衛戦とな…