駒木ハヤトの西日本ボクシングレポートアーカイブ

かつて京阪神地区のボクシング会場に通い詰め、レポートを記した男ありけり。はてなダイアリーから記事をインポートしたものの、ブログ化して格段に読み難くなってしまいました。

2008-09-22から1日間の記事一覧

興行全体の総括

結果だけで言えば、ビッグマッチは地元勢3連勝のハッピーエンド。しかしながら、輝かしい成績に試合内容がついて来なかった嫌いもあり、勝った3選手を手放しで褒めるわけにもいかない。 特にジャッジに救われた形の石田は課題山積。この勝利を受け、次戦で…

第5試合・WBA世界Sウェルター級挑戦者決定戦12回戦/●マルコ・アベンダーニョ[ベネズエラ](判定1−2)石田順裕[金沢]○

アベンダーニョは26勝(18KO)5敗1分で、現在WBAのSウェルター級8位。96年デビュー、35歳の大ベテランである。デビュー以来13連勝で国内タイトルと、WBAフェデラテン王座の2本のベルトを獲得。だが00年3月には後の世界王者リカルド・マヨルガに2RT…

第4試合・フライ級契約ウェイト(49.5kg)10回戦/○高山勝成[真正](判定3−0)ハビエル・ムリージョ[メキシコ]●

高山は21勝(9KO)3敗の戦績で、WBAミニマム級2位、WBC同級4位。00年にエディタウンゼントジムからデビュー、01年の新人王戦では西日本予選から6連勝で全日本Lフライ級新人王となる。02年も3連勝してデビュー10連勝を達成し、堂々と畠山昌人[協栄札幌赤…

第3試合・日本Sウェルター級王座決定戦10回戦/●《日本SW級1位》古川明裕[ワールド日立](8R2分36秒TKO)野中悠樹[尼崎]《同級2位》○

古川は12勝(9KO)1敗1分で、日本Sウェルター級、OPBFで1位のトップコンテンダー。03年にデビュー、3連勝で臨んだ05年の新人王戦では、翌年の全日本覇者・淵上誠[八王子中屋]や現日本ランカーの田島秀哲[天熊丸木→西遠]を破って全日本新人王に。更に…

第2試合・ライト級4回戦/●金本祥平[Gツダ](判定1−2)有村純一[金沢]○

両者デビュー戦の組み合わせ。 1R。有村がアグレッシブに左右連打で手数攻勢。ハンドスピードは平凡だが迫力あり、パーリング中心の守備もマズマズ。金本はアウトボクシング主体。ガードは堅実だが攻めに迫力無く手数負け。目立った戦果はボディ1発のみ。…

第1試合・ライト級契約ウェイト(60.0kg)4回戦/●片岡悠樹[Gツダ](1R1分33秒TKO)渡部“伊予守”雅之[金沢]○

両者戦績は片岡2勝(0KO)1敗、サウスポーの渡部は2勝(1KO)3敗。片岡は今年1月、5月と連勝中。渡部は新人王戦でSフェザー級にエントリー。緒戦を突破するも準決勝で敗退している。 1R。渡部がスピード活かして先制。スロースタート傾向のある片岡に手…

興行の概要および雑感

飛石連休の合間となった月曜夜、西日本ボクシング界ではこの秋一番のビッグマッチが府立第一で開催された。最近では世界戦クラスでしか使われない大バコの会場に相応しく、西日本地区を代表する世界ランカーがメイン・セミを務め、セミ前には日本タイトルの…