駒木ハヤトの西日本ボクシングレポートアーカイブ

かつて京阪神地区のボクシング会場に通い詰め、レポートを記した男ありけり。はてなダイアリーから記事をインポートしたものの、ブログ化して格段に読み難くなってしまいました。

2008-12-27から1日間の記事一覧

興行全体の総括

野中は大差判定勝ちで初防衛。落としたラウンドは微差で、獲ったラウンドの多くは大差。全く文句のつけようの無い完勝で、来年以降の展望も大きく開けた。三十路を過ぎて遅咲きの花が満開だ。オール判定決着でやや爽快感に欠ける内容となったのは残念だが、…

第6試合・日本Sウェルター級タイトルマッチ10回戦/○《王者》野中悠樹[尼崎](判定3−0)音田隆夫[一力]《挑戦者・同級1位》●

王者・野中は16勝(6KO)7敗2分のサウスポーで、現在はOPBFでも2位に在る。99年デビュー、01年・02年と新人王戦にエントリーするが、少人数のトーナメントを勝ち抜くに至らず、4回戦時代は勝率5割近辺をうろつく平凡な戦績に終始した。しかし03年に6回戦…

第5試合・Sフライ級8回戦/○本田猛[尼崎](判定3−0)松元雄大[Gツダ]●

本田は11勝(8KO)3敗4分の戦績。02年にデビュー、03年・04年と新人王戦にエントリーし、04年には西日本決勝まで進出するが、久高寛之[Gツダ]に敗れた。その後は6回戦で4戦足踏みを強いられたり、昨年エントリーしたA級トーナメントでも緒戦を勝ち上がる…

第4試合・Sバンタム級6回戦/○白井康太[尼崎](判定2−1)岡田壮平[正拳]●

両者戦績は白井は3勝(2KO)3敗2分、岡田4勝(0KO)2敗1分。白井は9月に3勝目を挙げ、2つのドローも含めてB級昇格の資格を満たした。岡田は引き分け込みで4連勝していたが、B級昇格後は昨年10月と今年3月に敗れており、そろそろ正念場か。 1R。白…

第3試合・Sフェザー級4回戦/○渡部“伊予守”雅之[金沢](判定3−0)森田登[正拳]●

次年度の新人王戦に出場予定の両者の対戦。渡部は3勝(2KO)3敗でサウスポー、森田は3勝(1KO)1敗1分。渡部は今年に入って4月、9月と連勝し本格化の兆しも。森田は今年の新人王戦こそ緒戦で敗退したが、その後は6月、8月と連勝中。 1R。森田は頭低く…

第2試合・フェザー級4回戦/●早野真司[尼崎](判定0−2)舟木隆太[オール]○

両者戦績は、早野が未勝利1敗、舟木1勝(0KO)無敗1分。早野は07年4月以来の復帰戦でいきなりの強敵相手。舟木は新人王予選緒戦でドロー敗者扱いとなって以来、9ヶ月ぶりの再起戦。 1R。早野はガンガン圧力をかけ、左ボディなどで手数を浴びせてゆくが…

第1試合・Sフェザー級契約ウェイト(58.0kg)4回戦/○藤谷丈[尼崎](判定3−0)加治裕樹[尼崎亀谷]●

藤谷は未勝利1敗、加治はこれがデビュー戦。藤谷は9月にデビュー戦を迎えたが敗れている。 1R。加治はダッキング、パンチなど大きな動きで燃費の悪そうな印象。藤谷はクリンチして膠着に持ち込み、ショートで手数稼ぎ、終了ゴング前にはアッパーで有効打…

毎年、春と夏の2回が定例の尼崎ジム興行だが、この年末に“臨時版”となる3回目が、ホームグラウンドの尼崎アルカイックホール・アクトで開催された。これは去る9月に日本Sウェルター級王座決定戦を制し、チャンピオンの座に就いた野中悠樹が、JBCルー…