駒木ハヤトの西日本ボクシングレポートアーカイブ

かつて京阪神地区のボクシング会場に通い詰め、レポートを記した男ありけり。はてなダイアリーから記事をインポートしたものの、ブログ化して格段に読み難くなってしまいました。

第2試合・フェザー級4回戦/●早野真司[尼崎](判定0−2)舟木隆太[オール]○

両者戦績は、早野が未勝利1敗、舟木1勝(0KO)無敗1分。早野は07年4月以来の復帰戦でいきなりの強敵相手。舟木は新人王予選緒戦でドロー敗者扱いとなって以来、9ヶ月ぶりの再起戦。
1R。早野はガンガン圧力をかけ、左ボディなどで手数を浴びせてゆくが威力平凡。舟木は左ダブルなどで対抗、更に左ボディ、右フック、ストレートでヒットを重ね技術上位をアピールする。
2R。ショート〜クロスレンジで打撃戦。ボディを中心にショートを打ち合うが、パンチの精度や回転スピードで勝る舟木が優位に立ち、左の上下ダブルなどでヒット連発。早野も上下に打ち分けて懸命に対抗するも、明確なヒットに乏しい。
3R。早野は懸命に腕を回転させて手数で攻める。ボディ中心にヒットも奪うが、舟木はこの攻勢に対して踏ん張りつつ、右フック、左ダブルで有効打。右強打で早野を後退させること2度、ヤマ場作りに成功して舟木一歩リード。
4R。同様の展開。膠着気味にクロスレンジで打撃戦。舟木は一発の威力で勝るが、早野は粘り強く手数を出してヒットを重ねた。舟木も最後は根負けの感あり、勝ちに行く姿勢を見せた早野が互角以上に粘った。
公式判定は川上40-37、半田39-37、宮崎38-38の2−0で舟木。駒木の採点は「A」39-37「B」39-38で舟木優勢。
舟木は相手の圧力攻めに苦しみつつも、キレで勝る左フックや右ストレート、フックで有効打を奪ってポイント先行。しかし4Rには体力切れして失速。ディフェンスも無頓着で課題を残した。
早野は圧力攻めを粘り強く展開し、根性のある所もアピールしたが、威力平凡なパンチをポイントに繋げるには決め手が無かった。こちらもこの試合を最後に引退するそうだ。第二の人生では勝ち名乗りを挙げられるよう頑張ってほしい。