駒木ハヤトの西日本ボクシングレポートアーカイブ

かつて京阪神地区のボクシング会場に通い詰め、レポートを記した男ありけり。はてなダイアリーから記事をインポートしたものの、ブログ化して格段に読み難くなってしまいました。

2007-05-22から1日間の記事一覧

興行全体の総括

メインは畑があわや無名タイ人に東洋ランクを献上する羽目に陥る寸前の大苦戦、セミは歴戦の噛ませ犬が余裕を持って主催ジム期待のエース候補をあしらう壮絶な塩試合と、目を覆うばかりの惨状が展開された。所要時間も4時間を越え、アポロジム後援者の多く…

第9試合・Sライト級契約ウェイト(141p)10回戦/△畑大輔[進光](判定1−1)バーヌン・サコームシルパ[タイ国]△

メインイベントは進光ジムのエース格・畑が“客演”。試合間隔1ヶ月のハードスケジュールだが、近況内容芳しくないだけに、ここらで荒療治というのも一手か。ノーランカータイ人を相手にどのような試合を見せるか。 畑は11勝(1KO)3敗2分の戦績。若手時代は…

第8試合・フェザー級契約ウェイト(127p)10回戦/○片山博司[アポロ](判定3−0)ウィラチャイ・チュワタナ[タイ国]●

片山は7勝(2KO)無敗1分と、負け無しの戦績をキープしているアポロジムの新エース候補だ。しかしここまで8戦の対戦相手には、ある時は相当に、またある時は極度に恵まれたと言わざるを得ず、未だ「作られたエース」という感が否めない。今回は昨年12月のA…

第7試合・フェザー級6回戦/●北野元気[アポロ](判定0−2)中川直幸[ハラダ]○

両者戦績は北野4勝(3KO)3敗、中川5勝(1KO)3敗1分。この試合は昨年11/24の再戦で、その時は中川が4RTKO勝ちを飾っている。 1R。中川が圧力かけつつ手数攻めにかかるが、北野は足を使った右アッパー中心の連打で手数と主導権支配で優勢。ラウンド…

第6試合・ライト級契約ウェイト(60.5kg)6回戦/○寺田允[アポロ](判定3−0)鈴木誠[ヨシヤマ]●

両者戦績は寺田4勝(0KO)4敗1分、鈴木4勝(3KO)5敗。寺田は今年2月に、鈴木は昨年8月にそれぞれ4勝目を挙げて今回が初の6回戦。 1R。寺田が手足のスピードを活かしてアウトボクシング気味にジャブ、ストレートをカウンターで合わせてゆく。鈴木はア…

第5試合・フライ級4回戦/○鈴木優作[アポロ](判定3−0)東田恵介[新日本大阪]●

鈴木は3勝(2KO)1敗1分の戦績、東田はこれがデビュー戦。鈴木は昨年12月のアポロジム興行で3勝目を挙げた。この試合でドロー以上ならB級昇格の資格を得る。 1R。東田はスピード感ある動きで出入りの激しいヒット&アウェイ策。鈴木の堅守にヒットは阻…

第4試合・Sフェザー級契約ウェイト(58.0kg)4回戦/○正野晃[アポロ](判定3−0)鏡畑佑企[SFマキ]●

正野はこれがデビュー戦、鏡畑は昨年11月のデビュー戦に敗れて未勝利1敗。 1R。鏡畑が先手、先手で仕掛けるが、ハンドスピードが鈍い。正野はステップワークとカウンターでこれを捌き、逆にヒットを浴びせる。鏡畑も戦果ゼロではないが、正野の左の方が印…

第3試合・Lフライ級4回戦/●山崎義人[アポロ](2R2分42秒TKO)小金丸憲友[進光]○

両者戦績は山崎が未勝利1敗、小金丸が未勝利2敗。山崎は昨年7月以来のリングで、小金丸は今年2月以来の早い復帰。 1R。両者力任せのワン・ツー、フック連打の応酬。メリハリと精度に欠ける攻防戦の中、山崎がボディブローを先制するが、小金丸が左をカ…

第2試合・Sバンタム級4回戦/●大恵幸義[新日本大阪](判定0−3)上野隆之[オール]○

大恵が未勝利1敗の戦績、上野はこの日がデビュー戦。大恵は昨年5月以来11ヶ月ぶりのリング。 1R。中間距離の打撃戦。両者ガード、ボディワーク共に拙く、ヒット数の多い展開。スピードで上回る上野が攻勢に出てジャブから右アッパー、ワン・ツーなどをヒ…

第1試合・フェザー級4回戦/●西村良太[アポロ](4R0分52秒KO)吉田文郎[ハラダ]○

両者戦績は西村が未勝利1敗、吉田は未勝利3敗。西村は昨年12月のデビュー戦で今期新人戦西日本ベスト4の村澤光[尼崎]に秒殺負け、吉田は昨年4月以来1年ぶりのリング。 1R。吉田はスイッチ“風”のぎこちないスタンスからワン・ツー“風”の連打で攻め込む…

虎寿司・バンガードシリーズ(アポロジム主催)

アポロジム5月の定例興行が今年も平日の府立第2で開催された。“ポスト度紀武彦”として目下売り出し中の片山博詞は未だA級2戦目の身。アポロ勢でメインイベンターに見合った肩書を持つ選手が不在の中、今回も進光ジムから畑大輔がトリに起用されることと…