駒木ハヤトの西日本ボクシングレポートアーカイブ

かつて京阪神地区のボクシング会場に通い詰め、レポートを記した男ありけり。はてなダイアリーから記事をインポートしたものの、ブログ化して格段に読み難くなってしまいました。

2008-12-28から1日間の記事一覧

興行全体の総括

前座は内容のあるKO決着連発で小気味良く進行、しかし8回戦に入って凡戦が多くなってしまってどうなるかと思われたが、メインが大熱戦となって「終わり良ければ全て良し」となった。久田はA級の長期戦が水に合うのか、日々の鍛錬によるスキルアップと相…

第9試合・フライ級契約ウェイト(50.0kg)8回戦/○久田哲也[ハラダ](判定2−1)戎岡淳一[明石]●

久田は10勝(4KO)4敗の戦績。03年デビュー、新人王戦では04年に緒戦で本田猛[尼崎]に敗退、05年度も、西日本準決勝で後の全日本新人王・奈須勇樹[Gツダ→角海老宝石]に同年の西日本新人王戦でも屈指の激闘の末に敗退した。その後は不調の時期もあったが、徐…

第8試合・バンタム級8回戦/●チャットーン・ギャットトーボーウボン[タイ国](6R0分19秒負傷判定0−3)ジェロッピ瑞山[千里馬神戸]○

チャットーンはOPBFバンタム級10位にランクされる選手だが、過去の来日戦績は日本ランカー級選手を中心に3戦して未勝利3敗。しかし判定まで粘った試合が2度あり、ランキングなりの試合内容はメイクしている模様。 今回は青コーナーに下ったジェロッピ…

第7試合・Sフェザー級8回戦/○森川弘幸[高砂](6R1分19秒TKO)大庭宏之[西遠]●

森川は8勝(1KO)5敗1分の戦績。4回戦時代は新人王戦で2年連続予選敗退と平凡な戦績に終始したが、06年9月、12月に6回戦を連勝すると、07年4月の初8回戦でプロ入り初のKO勝ちと徐々に台頭。その後は2度の日本ランク挑戦に失敗するも、骨のある相手…

第6試合・バンタム級8回戦/●ペットクロンパイ・ソーターンティップ[タイ国](2R2分48秒KO)帝里木下[千里馬神戸]○

ペットクロンパイは自称戦績15勝(4KO)18敗2分で、タイ国Sフライ級1位。国内王者の経験もある。今回15回目の日本遠征となるが、来日成績は1勝12敗1分と露骨なものである。今年11月には丸山大輔[筑豊]に判定負けしたばかり。西日本には07年11月の名城信男…

第5試合・ライト級8回戦/○山下将臣[高砂](7R0分39秒TKO)長屋洋[岐阜ヨコゼキ]●

山下は9勝(3KO)4敗1分。04年にデビュー、06年に新人王戦にエントリーするも準決勝でこの年の西軍代表・山本敏充[江坂]に敗れる。タイ人相手に6回戦を連勝してA級入りするが、一進一退の成績。08年3月の木原和正[ウォズ]戦は完敗を喫して初のランキング…

第4試合・Sフェザー級6回戦/●平尾彰敏[ハラダ](2R2分56秒TKO)福岡孝太[明石]○

両者戦績は平尾5勝(2KO)4敗、福岡4勝(3KO)1敗。平尾は7月に約1年ぶりの試合を勝利で飾ってB級で1勝。福岡は西日本新人王決勝で判定負けして以来の再起戦。既に5回戦を経験しており、来年度の新人王戦出場の資格は消滅している。 1R。平尾がラウン…

第3試合・Sフェザー級契約ウェイト(57.5kg)6回戦/○脇本雅行[高砂](判定3−0)大木良祐[千里馬神戸]●

両者戦績はサウスポーの脇本が7勝(3KO)2敗、大木6勝(2KO)4敗。脇本は3月にタイ人を難なく降したものの5月に不覚のTKO負けで2敗目を喫し、今回が再起戦。大木は7月に1勝を挙げて、昨年11月の敗戦からの再起を果たしている。 1R。ロングレンジ中…

第2試合・Sバンタム級契約ウェイト4回戦/●村木雅[西遠](3R0分59秒KO)高野誠三[明石]○

両者戦績は中日本から遠征の村木が2勝(1KO)1敗、高野2勝(1KO)1敗1分。村木は8月に初の敗戦を喫して、これが再起戦の形。高野は西日本新人王戦で決勝まで進出するも望み断たれ、こちらも今回が再起戦。 1R。高野はスウェー、ヘッドスリップ、ステップ…

第1試合・フェザー級4回戦/●徳永章宏[高砂](判定0−2)踊瀬恵輔[タキザワ]○

両者戦績は徳永1勝(1KO)無敗、中日本より遠征の踊瀬が未勝利1敗。両者ともデビューは今年7月だが、明暗分かれた形となっている。 1R。踊瀬はいきなりの猛ラッシュ。ボディへのフック連打を時折上にも散らしてクリーンヒット連発。しかし威力は小さそう…

西日本地区のボクシング興行もこれが“千秋楽”。今年の年内最終興行は高砂ジム主催の地元興行。東播地区ではお馴染みになりつつある高砂市総合体育館が今回も会場に選ばれた。全9試合・計60Rとボリューム十分のマッチメイク。日曜昼間からの1回興行でこそ…