駒木ハヤトの西日本ボクシングレポートアーカイブ

かつて京阪神地区のボクシング会場に通い詰め、レポートを記した男ありけり。はてなダイアリーから記事をインポートしたものの、ブログ化して格段に読み難くなってしまいました。

Sバンタム級6回戦/●岡畑良治[セレス](5R0分43秒負傷判定0−3)森本一春[江坂]○

両者戦績は岡畑4勝(0KO)3敗3分でサウスポー、関西から遠征の森本は6勝(1KO)2敗3分。
1R。岡畑は、軽いが回転の利いたジャブ、右アッパーで牽制するが、森本は右ストレートから左ボディで攻めてヒット連発。主導権を奪った上でヒット数でも上回って明白なリードを奪う。
2R。ショートレンジで打撃戦模様。森本が右ストレートを起点に右アッパー、左フック上下でヒット連発。守ってもステップバックとヘッドスリップを駆使して岡畑の反撃を見切ったように躱す。岡畑はやはりパンチが軽い。
3R。激しく連打を打ち込み合う乱打戦。岡畑が右ジャブ、アッパー、左ストレートで先制。ラウンド全体を通じてヒットを重ねていく。しかし森本も右ストレート中心にアッパーも交えてヒット連発して肉薄。
4R。ショート〜クロスレンジで乱打戦。岡畑が先制するが、ラウンド中盤以降は森本がアッパーとフックで手数リード。ヒット数は僅差の接戦ながら、終了ゴング前に森本は右ストレートで有効打奪ってダメを押す。
5R。激しい乱打戦が再び展開されたが、岡畑が3Rに偶然のバッティングで負った左目上の傷が悪化し、激しい出血。ここで試合がストップされ負傷判定に。
5Rまでの採点で争われた公式判定はサラサス50-46、マーチン50-47、浦谷48-47の3−0で森本。駒木の採点は、短時間で優劣判断不能な5Rを10-10で固定し「A」49-47「B」50-47で森本優勢。
森本がスピードのある相手に対し、持ち前の回転と精度を兼ね備えた連打で封殺し負傷判定ながら完勝の形。ややパンチを当てに行きすぎな嫌いも有るが、今のままでもA級でどこまでやれるかも見てみたい。