駒木ハヤトの西日本ボクシングレポートアーカイブ

かつて京阪神地区のボクシング会場に通い詰め、レポートを記した男ありけり。はてなダイアリーから記事をインポートしたものの、ブログ化して格段に読み難くなってしまいました。

2006-11-01から1ヶ月間の記事一覧

WBC世界バンタム級タイトルマッチ12回戦/○《王者》長谷川穂積[千里馬神戸](判定3−0)ヘナロ・ガルシア[墨国]《同級1位》●

今宵3度目の防衛戦を迎えた王者・長谷川穂積は20勝(7KO)2敗の戦績。2敗はいずれも4回戦時代に新人王予選で喫したもので、最後の敗戦から既に約5年半が経過している。02年10月に熟山竜一[JM加古川・引退]に完勝して日本ランク奪取し、翌03年5月には数多…

WBC世界バンタム級タイトルマッチ

日本テレビ系地上波録画中継にてテレビ観戦。 7月に実施予定だったものの、王者の負傷により延期されていた長谷川穂積のV3戦。ダブルメインのセミ格にはイーグル京和[角海老宝石]のWBCミニマム級戦、前座試合にも帝拳ジムのみならず日本が誇る若手ホープ陣…

興行全体の総括

セミ・メイン出場選手の技術水準は高度だったものの、セミの試合内容やメインの決着が極めて微妙だったのが大変に残念。大いなる満足感と消し難い忸怩たる気持ちが相半ばする、複雑な感情が胸に残ってしまった。煮え切らない試合やアクシデントはガチ格闘技…

第8試合・WBA世界ミニマム級暫定王座決定戦12回戦/○《WBAミニマム級5位》高山勝成[Gツダ](9R1分30秒負傷判定3−0)カルロス・メロ[パナマ]《同級1位》●

メインイベントは、西日本地区では7月のカスティーリョ×名城信男戦以来となる世界タイトルマッチ。ちなみに個人的な話をすると、駒木の世界戦生観戦は8・2ランダエタ×亀田以来だ(苦笑)。素直に自国人選手に好意的な立場から観戦出来る世界戦のなんと清々…

第7試合(予備カード)Sバンタム級4回戦/○馬渡秀訓[大阪帝拳](3R1分43秒負傷判定2−0)北田竜統[JM加古川]●

メインイベントの試合開始をスカイAの中継タイムテーブルに合わせる為、ここで予備カードの4回戦が挟まれた。出場する両者は、この試合がデビュー戦。 1R。馬渡が圧力をかけるが、北田がこれを迎撃する左ストレート、フックで有効打、ヒットを重ねて優勢…

第6試合・Lフライ級10回戦/●中島健[Gツダ](判定0−3)国重隆[大阪帝拳]○

セミファイナルは「OPBFライトフライ級王座・指名挑戦者決定戦」と銘打たれた、西日本軽量級トップランカー同士の一戦。 中島は16勝(10KO)3敗の戦績で、現在WBCのLフライ級11位。今年1月には1階級落としてイーグル京和[角海老宝石]のWBC世界ミニ…

第5試合・Sミドル級契約ウェイト(74.0kg)8回戦/○荒木慶大[泉北](4R2分29秒TKO)プラサンチャイ・ルックナンギャントーイ[タイ国]●

荒木は15勝(8KO)3敗の戦績で、日本ミドル級(2度防衛)とOPBFミドル級暫定のタイトル経験を持つ。昨年10月にOPBF正規王者のサキオ・ビカとの王座統一戦に敗れて無冠となり、一時は進退を濁したためにランキングからも転落した。今回は復活を期して約1年ぶ…

第4試合・フライ級8回戦/○デスペラード泰[金沢](3R2分59秒KO)プーパ・ルックナンギャントーイ[タイ国]●

デスペラード泰は9勝(4KO)6敗4分の戦績。長らくランキング圏近くの位置でキャリアを重ねている選手で、ここ3年は年2試合のペースを守っている。タイ人相手の試合は03年を最後に行っていなかったが、今回は相手が決まらなかったのか正体不明のノーランカ…

第3試合・フェザー級6回戦/●忠地啓太[ウォズ](6R2分30秒KO)金沢かつし[ハラダ]○

両者戦績は忠地6勝(2KO)4敗、金沢5勝(2KO)5敗。忠地は昨年度の新人王戦で西日本決勝までコマを進めるも1RKO負け。その後も迷走するような試合内容で連敗を重ね、ここまで長期休養していた。金沢は新人王戦2回戦で、後の西軍代表・金丸清隆[正拳]に敗…

第2試合・ライト級4回戦/○西尚樹[Gツダ](3R2分29秒KO)徳永隼人[進光]●

両者戦績は、西が未勝利で2敗、徳永が1勝(0KO)3敗。西は今年4月、先日今年度のライト級西軍代表となった川端康博[カシミ]に敗れて以来のリング。徳永は今年度の新人王戦にエントリーするが、不戦勝を経て臨んだ地区準決勝で後の西日本覇者・森下裕己[新…

第1試合・ウェルター級4回戦/○水本昌寛[井岡](判定3−0)武田英憲[JM加古川]●

水本はこの試合がデビュー戦、武田は未勝利3敗1分の戦績。武田は05年2月以来のリング。新人王2回戦クラスの選手と判定負け〜ドローに渡り合っており、往時の地力そのものは戦績以上のはずだが…… 1R。互いの攻め気が体ごと前に出て近距離戦となるが、こ…

WBA世界ミニマム級暫定王座決定戦(グリーンツダ主催)

8月の名城×カスティーリョ戦以来、京阪神地区では3ヵ月ぶりとなる世界戦は、正規王者・新井田豊[横浜光]の負傷・長期休養に伴い設置されたWBAのミニマム級の暫定王座を争う一戦。WBAランキング1位のカルロス・メロに対するは、9月に新井田への挑戦…

興行全体の総括

ハイレベルの大熱戦となったバンタム級以外にも幾つか“超新人級”好試合もあり、全体とすれば「好内容」の方に分類できる興行だったのではないだろうか。ただ、6回戦の試合で凡戦が多かった事や、変則トーナメントの弊害ゆえのミスマッチもあり、少々食い足…

三賞表彰

MVP 林孝亮(バンタム級・緑/中日本) 技能賞 廣瀬健太(フライ級・フジタ/西部日本) 敢闘賞 千葉龍史(Sライト級・塚原京都/西日本) 選考は極めて妥当な結果。MVPのバンタム級は判定決着ながら、西日本決勝のように話題性だけではなく、ちゃん…

第11試合・ミドル級4回戦/●中島裕介[平石](判定1−2)福森智史[正拳]○

中日本(2名参加)代表の中島は3勝(2KO)2敗2分の戦績。昨年は地区決勝で田島秀哲[天熊丸木]に3RKO負けしていたが、今年は4月に調整戦を挟んだ上で地区決勝を1RKO勝ち。2年越しでの西軍代表戦進出を達成した。 西日本代表の福森は4勝(3KO)無敗1分…

第10試合・ウェルター級6回戦/●岡島和人[岐阜ヨコゼキ](判定0−3)若林豪[Gツダ]○

中日本地区は2人参加のところ、1名棄権して残された岡島和人が“認定新人王”に。その岡島は4勝(2KO)1敗の戦績だが、04年度の新人王戦・中日本決勝で敗れて以来2年2ヶ月ぶりのリング。長期ブランク明けでいきなり西軍代表戦、しかも初の6回戦とハンデだ…

第9試合・Sライト級4回戦/●富平忠将[スペースK](1R2分10秒KO)千葉龍史[塚原京都]○

中日本(4人参加)代表の富平は3勝(1KO)無敗の戦績。K−1選手の富平辰文は実兄という話である。地区予選は2戦ともユナニマスの判定勝ちでクリアした。 西日本代表の千葉は5勝(4KO)無敗。デビュー戦こそ判定に持ち込まれたが、今期トーナメントではここ…

第8試合・ライト級6回戦/○川端康博[カシミ](判定3−0)森下裕己[新日本大阪]●

中日本(6人参加)代表の川端は5勝(5KO)無敗のパーフェクトレコード。地区決勝では6Rまで粘られたものの、それまでは2Rまでにケリをつけた決定力十分のハード・パンチャーだ。 西日本代表の森下は5勝(3KO)1敗。西日本では今期一番の成長株で、地区決…

第7試合・Sフェザー級6回戦/●竹内保博[スペースK](判定0−3)金丸清隆[正拳]○

中日本(6人参加)代表の竹内は5勝(2KO)2敗。地区予選を3連続のユナニマス・デジションでクリアしての西軍代表戦進出。 西日本代表の金丸は8勝(3KO)1敗。地区代表戦は、デビュー2戦目以来久々のKO勝利。自他共に認めるハード・パンチャーだけに意外な…

第6試合・フェザー級6回戦/●山本憲顕[トコナメ](棄権のため不戦勝)山本敏充[江坂]○

山本(憲)が負傷のため欠場、山本(敏)が不戦勝で西軍代表に認定された。

第5試合・Sバンタム級6回戦/●荒井龍士[緑](判定0−2)木村友紀[明石]○

中日本(3人参加)代表の荒井は4勝(0KO)無敗の戦績。中日本トーナメントを、1回戦と決勝の間に調整戦を挟む意欲的な臨戦過程で勝ち抜けて、この代表戦にコマを進めた。 西日本代表の木村は5勝(2KO)1敗1分。デビュー2戦で躓いたが、その後はトーナメン…

第4試合・バンタム級6回戦/○林孝亮[緑](判定2−1)橋詰智明[井岡]●

事前の評判では事実上のメインとも称される、地区決勝MVP対決が実現。だがこのカードがノーTV・観衆500人余しか観られないというのは……。ひょっとすると再戦はタイトルマッチかも知れないこの好カードが“幻の試合”として埋もれてしまうのは大変に遺憾で…

第3試合・Sフライ級4回戦/●加藤請之佑[スペースK](3R0分54秒TKO)大庭健司[FUKUOKA]○

中日本(6人参加)代表の加藤は3勝(2KO)無敗1分の戦績。地区予選は1つの不戦勝にも恵まれて2勝で通過。 西部日本代表の大将格・大庭は5勝(2KO)無敗2分の戦績。10月の地区対抗戦ではジャッジ3氏で上下7点差がつく異様な採点結果となったが、三者三様…

第2試合・フライ級4回戦/●岩本征晃[天熊丸木](2R2分20秒KO)廣瀬健太[フジタ]○

中日本(8人参加)代表の岩本は2勝(0KO)無敗1分。トーナメントには未勝利1引分でエントリーし、2連勝。決勝は不戦勝でスルーして代表戦へ進出した。 西部日本代表の廣瀬は5勝(2KO)無敗2分。10月の地区代表戦は実に際どいスプリット判定だった。 1R…

第1試合・Lフライ級4回戦/●佐藤靖明[西遠](4R1分41秒TKO)山本剛嗣[守口東郷]○

中日本(9人参加)代表の佐藤は3勝(1KO)1敗2分の戦績。今期トーナメントは未勝利の身でのエントリーだったが、4戦勝ち抜いて(ドロー勝者扱い1含む)の代表戦進出。3勝と2つのドローで6回戦出場の権利があり、西日本決勝では同様のケースは6回戦で…

06年度新人王戦・西軍代表決定戦

今年度の新人王トーナメントもいよいよ佳境。前日に東日本地区の決勝戦が行われたのに続き、この日は中日本・西日本・西部日本の代表を決める西軍代表決定戦が開催された。 毎年持ち回りで開催地を変える西軍代表戦、今年の試合会場は中日本地区の名古屋。当…