駒木ハヤトの西日本ボクシングレポートアーカイブ

かつて京阪神地区のボクシング会場に通い詰め、レポートを記した男ありけり。はてなダイアリーから記事をインポートしたものの、ブログ化して格段に読み難くなってしまいました。

2008-01-01から1年間の記事一覧

三賞表彰/東西対抗結果

MVP 斉藤司(フェザー級・三谷大和S/東日本) 技能賞 吉野典秀(Sフェザー級・進光/西日本) 敢闘賞 古橋大輔(バンタム級・新田/東日本) 東西対抗結果 11勝1敗の圧倒的大差で東軍の勝利。西日本勢は3年ぶりに不戦勝によらない全日本新人王を輩出。…

第12試合・ミドル級5回戦/○田中徹[横浜光](判定3−0)庄司卓司[大星森垣]●

両者戦績は田中4勝(2KO)無敗1分、庄司は5勝(4KO)2敗でサウスポー。 1R。両者豪快な打撃戦。オープニングヒットでいきなり庄司がダウンする荒れた展開も、その庄司もカウンターでクリーンヒット連発。田中が思わずクリンチに逃れるシーンも。田中も立ち…

第11試合・ウェルター級5回戦/○高橋樹延[角海老宝石](判定3−0)小林勇介[仲里ASTUMI]●

両者戦績は高山6勝(1KO)無敗、小林4勝(3KO)無敗。 1R。高山は慎重な仕掛け。カウンター狙いの小林を焦らし、打たせておいてその打ち終わり狙いにフックを叩き込む。小林はラウンド終盤に右で攻勢に出るが左フックをカウンターで喰って尻餅を突く痛恨のダ…

第10試合・Sライト級5回戦/○尹文鉉[ドリーム](判定3−0)瀧波大祐[千里馬神戸]●

両者戦績は尹4勝(1KO)無敗、瀧波6勝(5KO)2敗。 1R。クロス〜ショートレンジ打撃戦。尹の、わざと打たせるスタイルもあって手数とヒットの交換が続く。尹が精度の差だけヒット数で優勢。ラウンド終盤にはコンビネーションを立て続けに浴びせて瀧波は棒立…

第9試合・ライト級5回戦/○細川バレンタイン[宮田](判定3−0)浦秀晃[竹原]●

両者戦績は細川6勝(3KO)1敗3分、浦6勝(3KO)1敗。 1R。断続的に激しい大振りフックが飛び交うスリリングな展開。ハンドスピードで勝る細川が要所で有効打。浦はジャブの差し合いでは有利だが、要所を抑えることができずに微妙。 2R。このラウンドも…

第8試合・Sフェザー級5回戦/●阿部隆臣[新日本大宮](判定0−3)吉野典秀[進光]○

両者戦績は阿部8勝(1KO)1敗1分、吉野6勝(1KO)無敗1分。 1R。東西スピードスター決戦の開幕。両者反射神経鋭く、相手のハンドスピード鋭い連打を互いに捌きあう。吉野が先手でボディにヒットを奪うと、スピードのベクトルを前へ向けて攻勢点を稼ぐ。 …

第7試合・フェザー級5回戦/○斉藤司[三谷大和S](判定3−0)渡辺巧[中日]●

両者戦績は斉藤6勝(4KO)無敗、渡辺7勝(6KO)2敗1分。 1R。渡辺がアグレッシブに攻めるが、斉藤は鉄壁のガード。手数不利ながらも強烈な左カウンターをクリーンヒットしてダメージ量でリード。渡辺もヒットを上下に散らし、数でアピールするが? 2R。…

第6試合・Sバンタム級5回戦/○中村幸裕[ピューマ渡久地](判定3−0)菊地永太[真正]●

両者戦績は中村7勝(4KO)無敗1分、菊地6勝(2KO)1敗3分。 1R。中村の激烈な圧力全開。菊地は距離を簡単に潰されて厳しい展開に。中村は下がりながらの左を上手く当ててヒット数でもリードし、このラウンドはガッチリとポイントキープ。 2R。中村、今…

第5試合・バンタム級5回戦/○古橋大輔[ピューマ渡久地](判定3−0)越智大輔[ビッグアーム]●

両者戦績は古橋7勝(1KO)無敗、越智6勝(1KO)1敗2分。 1R。越智がアグレッシブに仕掛け、カウンターのヒットを連発して先制。クロスレンジでの揉み合いになるが、ここでも越智が互角以上に立ち回ってヒット・手数で優勢。古橋はややガードが甘い。 2R…

第4試合・Sフライ級5回戦/○藤原陽介[ドリーム](判定2−1)森川真一郎[高砂]●

両者戦績は藤原7勝(3KO)無敗、森川6勝(5KO)無敗1分。 1R。牽制気味にロングレンジの攻防。森川は左アッパーで先制するが、その後は藤原のジャブなど軽打が目立つ。森川は手数が欲しい。 2R。このラウンドも牽制中心。スピードとジャブで主導権を握っ…

第3試合・フライ級5回戦/○安西政人[ワールドスポーツ](判定3−0)加藤毅[ヨシヤマ]●

両者戦績は安西7勝(3KO)無敗、加藤7勝(1KO)2敗3分。 1R。ショート〜クロスレンジ中心の攻防。安西はアグレッシブに強打中心の組み立て。堅守の加藤が捌くが、左カウンターに頼った反撃は単発気味でどうか。 2R。加藤はガッチリとガードを固めて右の…

第2試合・Lフライ級5回戦/○青野弘志[角海老宝石](判定3−0)川本祐太[中内]●

両者戦績は青野6勝(3KO)無敗のサウスポー、川本は5勝(2KO)2敗1分。 1R。川本がラウンド序盤、右ショートと左フックで先制も威力は弱い。青野も後半に入るとフック中心に強打でアピール。川本はもう少し迫力が欲しい。 2R。青野が強い左右フックで有…

第1試合・ミニマム級5回戦/○鬼ヶ島竜[三谷大和S](判定2−1)立松誠[畑中]●

両者戦績は鬼ヶ島7勝(3KO)2敗、立松4勝(1KO)無敗。 1R。激しい乱打戦でスタート。立松は細かい連打にアッパーも交え、ヒット数で上位。鬼ヶ島は左ボディで右カウンターで立松を後退させる場面あり、パンチ力と攻勢点でアピール。互角の形勢。 2R。こ…

今年もまた「ボクシング界で一番熱い日」がやって来た。3月から始まった新人王戦線の終着点、全日本新人王決勝戦である。今年は幸いにも出場選手の棄権が無く、全12階級で試合が行われる。全て5回戦なので計60Rの長丁場である。一昨年の基準なら72Rにな…

第9試合・バンタム級契約ウェイト(52.6kg)6回戦/○鈴木優作[アポロ](5R0分30秒KO)ワンパデット・シットサイトン[タイ国]●

第8試合・ミドル級6回戦/○岩尾剛[泉北](判定3−0)津田修吾[塚原京都]●

公式判定は野田58-56、大黒58-56、原田57-56の3−0で岩尾。

第7試合・ライト級契約ウェイト(60.5kg)6回戦/△寺田允[アポロ](判定1−0)クリブリー・シットニワット[タイ国]△

公式判定は野田57-56(寺田支持)、原田57-57、宮崎57-57のマジョリティ・ドロー。

第6試合・フライ級4回戦/●アツシ平野[オール](2R1分28秒KO)長野憲次[尼崎]○

第5試合・ウェルター級契約ウェイト(64.0kg)/○宇川広之[アポロ](4R0分45秒TKO)村上拳弘[神拳阪神]●

第4試合・Sフェザー級4回戦/○正野晃[アポロ](2R2分20秒KO)末広謙児[ハラダ]●

第3試合・ライト級契約ウェイト(60.5kg)4回戦/○中川章[泉北](1R1分50秒KO)磯野裕真[塚原京都]●

第2試合・フェザー級4回戦/●西村良太[アポロ](1R0分29秒KO)鏡畑佑企[SFマキ]○

第1試合・Sフライ級契約ウェイト(52.0kg)4回戦/●廣瀬文彦[アポロ](2R2分09秒TKO)別所航平[堺F興和]○

虎寿司 KO BOXING(アポロジム主催)

毎年年末にはNGK(なんばグランド花月)で行われていたアポロジム興行だが、今年は会場を大阪コリアセンターに移しての開催。長引く主力選手の不調と故障のため、今回も4回戦・6回戦のみの若手育成興行のスタイルとなった。全9試合・計42Rのラインナ…

後楽園興行・西日本選手総括

森本は敵地で見事な完勝。今の状況ではフルマーク込みの判定勝ちはKOより値打ちがあるかも知れない。西尾は専守防衛すらままならぬまま“木村術”に翻弄されて完敗。時折決めたカウンターがせめてもの意地か。それにしても、この木村を全く寄せ付けないコテ…

日本Sライト級タイトルマッチ10回戦/○《王者》木村登勇[横浜光](4R2分54秒TKO)西尾彰人[姫路木下]《挑戦者・同級1位》●

王者・木村は34勝(18KO)6敗2分の戦績でサウスポー。96年に東日本新人王戦でデビュー。この年は準決勝で敗退するが、翌97年は6連勝で全日本新人王に輝く。98年に入っても連勝し、リック吉村が長年保持していた日本ライト級王座に挑戦するが、判定負けを喫…

OPBF東洋太平洋ライト級タイトルマッチ12回戦/●《王者》ランディ・スイコ[比国](判定1−2)石井一太郎[横浜光]《挑戦者・同級1位》○

日本のファンにも御馴染みの王者・スイコは28勝(14KO)3敗1分の戦績。OPBF王座を保持しながらWBA11位、WBC7位、IBF6位と3団体の世界ランクを保持している。この王座はこれが3度目、しかしSフェザー級で5度防衛の記録がある。 98年デビュ…

Sバンタム級6回戦/●岡畑良治[セレス](5R0分43秒負傷判定0−3)森本一春[江坂]○

両者戦績は岡畑4勝(0KO)3敗3分でサウスポー、関西から遠征の森本は6勝(1KO)2敗3分。 1R。岡畑は、軽いが回転の利いたジャブ、右アッパーで牽制するが、森本は右ストレートから左ボディで攻めてヒット連発。主導権を奪った上でヒット数でも上回って明…

第455回ダイナミックグローブ(横浜光主催)概要&雑感

“聖地”後楽園ホールでは、例年全日本新人王決勝の前日にタイトルマッチを含む興行が開催されるが、今年も2つのタイトルマッチ、前座にA級2試合・B級2試合の全6試合・計50Rの“準ビッグマッチ仕様”。指定席も南側最後方の数列以外は完売の様相で、そこ…

この日は大阪でアポロジム主催の定例興行が行われたが、筆者は翌日の全日本新人王決勝に先立って上京。後楽園ホールで行われた「第455回ダイナミックグローブ」を観戦した。この興行には、メインの日本Sライト級タイトルマッチに西尾彰人[姫路木下]が、前座…