駒木ハヤトの西日本ボクシングレポートアーカイブ

かつて京阪神地区のボクシング会場に通い詰め、レポートを記した男ありけり。はてなダイアリーから記事をインポートしたものの、ブログ化して格段に読み難くなってしまいました。

2007-11-01から1ヶ月間の記事一覧

第1部・EN EL MUNDO TRIUNFARE BOXEO VOL.9(高砂・千里馬神戸・明石ジム共催)概要&雑感

第1部は事実上の高砂ジム主催興行。全9試合中6試合に高砂ジム勢が出場するラインナップは、高砂市立体育館での地元興行を真空パックにして神戸まで運んで来たような仕様である。 メインは三谷将之の日本タイトル3度目の防衛戦。OPBFタイトル挑戦に失敗し…

六甲アイランド昼夜興行

8月のクリス・ジョン×武本在樹に引き続いての六甲アイランド進出となった千里馬神戸ジム秋興行は、高砂ジム・明石ジムとの共同開催による豪華2部構成。第1部には高砂ジムのエース・三谷将之の日本タイトル3度目の防衛戦をメインとする全9試合・計46Rが…

興行全体の総括

メインはやや荒れた試合となったが、両者A級未勝利でこれが初の10回戦という事を考えると、ある程度の水準に達していた試合だと言えるのではないか。ただ、両者課題も少なからず見受けられ、選手本人にはこれで満足してもらいたくない内容でもあった。 前座…

第9試合・バンタム級10回戦/○馬野晃[ハラダ](判定3−0)川口裕[Gツダ]●

メインイベントは4回戦から叩き上げて来たノーランカー同士による10回戦。 馬野は6勝(3KO)2敗の戦績。05年7月にデビュー、持ち前の強打を活かして4連勝、06年の西日本新人王戦で準決勝まで進出するが山本幸史朗[ウォズ]に接戦を落として敗退。しかし6…

第8試合・ライト級6回戦/●中島涼[ハラダ](判定0−2)百田諭志[大阪帝拳]○

両者戦績は中島6勝(4KO)3敗、百田4勝(3KO)3敗。今年7/26に行われた試合のダイレクト・リマッチ。前回は中島が接戦を2−0の判定で制している。中島は既にA級の資格があるが、因縁の相手を片付けるのを優先した形。百田も今後の活動に目処をつけるために…

第7試合・Sライト級契約ウェイト(62.0kg)4回戦/●小川浩一[ハラダ](判定0−2)柳瀬達也[エディ]○

両者ともにデビュー戦。 1R。柳瀬はワン・ツー、左ストレートが鋭く、小川は捌き切れずに痛烈な被弾。反撃に出てもサウスポー慣れしていないのか、距離が合わず空転気味。全体的にパンチの少ない展開。 2R。ロングレンジでの立ち上がりから互いにストレ…

第6試合・フェザー級4回戦/△梅村元寿[ハラダ](判定3−0)佐々木健[金沢]△

両者戦績は梅村1勝(1KO)無敗、佐々木は未勝利2敗1分。梅村は7/26に未勝利選手を相手にデビュー戦を飾った。佐々木はデビュー戦引分の後、昨年10月、今年4月と連敗中。 1R。ショート〜クロスレンジで大味な強振合戦。梅村の前進しながらの強打、佐々木…

第5試合・Sフェザー級4回戦/○藤木孝史[新日本大阪](2R0分31秒KO)人見真太郎[大鵬]●

両者戦績は藤木1勝(1KO)無敗、人見2勝(1KO)2敗。藤木は6/10にデビュー戦勝利して2戦目。人見は新人王戦で初戦敗退も8/26に再起に成功して2勝目を挙げている。 1R。スピーディな動きの攻防。人見がステップを使い、ロングレンジからハンドスピード鋭い…

第4試合・Sフライ級4回戦/○アボ中村[六島](判定3−0)藤井雄也[大星森垣]●

両者戦績は中村1勝(0KO)1敗、藤井は未勝利1敗。中村は4月にデビュー戦を飾るも、7月にはキャリアある相手に敗れて初黒星。藤井は6月にデビュー戦で敗れて以来のリング。 1R。中村は頭低く下げ、顔を打たれない位置で密着してフック中心の手数攻勢。…

第3試合・フェザー級/○野田永作[ハラダ](判定3−0)福島芳裕[大阪帝拳]●

両者戦績は野田1勝(1KO)無敗、福島1勝(0KO)4敗。野田は4/20にデビュー戦をKOで飾って2戦目。福島は4月に11ヶ月ぶりの試合で敗れて以来のリング。 1R。中間距離で命中率低い手数の応酬。福島は圧力が弱く、試合がコントロール出来ず苦戦。ヒットも質・…

第2試合・Sフェザー級4回戦/○湯川翔太[江坂](判定3−0)黒本昭[尼崎]●

両者戦績は湯川2勝(2KO)無敗1分、黒本3勝(2KO)1敗。湯川は7月に8ヶ月ぶりの試合を勝利で飾って復帰。黒本は新人王緒戦で永田浩司[ウォズ]の圧力に持ち味を活かせず敗退して初黒星。今回が再起戦。 1R。ロングレンジから様子見中心に単発気味の攻防。…

第1試合・Sバンタム級4回戦/●多谷友宏[大星](2R2分08秒TKO)高埜剛[尼崎亀谷]○

両者戦績は多谷1勝(1KO)1敗、高埜2勝(1KO)無敗。多谷は新人王戦にエントリーするが緒戦で後の西軍代表・真木大作[JM加古川]と当たるくじ運の悪さも手伝って初戦敗退。高埜は4月にデビュー、8月にも勝って連勝中。 1R。高埜はガード上げて圧力攻勢も、…

Fighting Beat Boxing(ハラダジム主催興行)

今年3回目となる、ハラダジムの定例興行・秋の陣。会場費の高い府立第二を避け、土・日に興行を打つジムが多い中で、このジムの自主興行は「平日夕方・難波」というオールドタイプなシチュエーションを頑なに守っている。 ハラダジムのエース格・高山剛志は…

興行全体の総括

興行の形態を考えると、個々の試合のクオリティについて目くじら立てて語るべきでは無いだろう。 まず4回戦8試合の中では、迫力を増した中岡、4連敗でも決して腐らず自分の実力を全うして初勝利を掴んだ小浦、敗れるも攻撃精度面で大いに成長を窺わせた孫…

第10試合・バンタム級6回戦/●樺山祐平[塚原京都](判定0−2)山本良貴[風間]○

両者戦績は樺山4勝(1KO)4敗1分、山本3勝(0KO)1敗2分。両者ともにこれが初の6回戦。樺山は昨年9月以来1年2ヶ月ぶりのリング。山本は7/29に3勝目を挙げ、引分2つと合算してB級昇格を果たした。 1R。右ストレート中心の連打を打ち込んで来る樺山…

第9試合・フェザー級契約ウェイト(56.0kg)6回戦/○山本敏充[江坂](4R0分19秒TKO)井戸本雅也[大阪帝拳]●

両者戦績は山本8勝(7KO)2敗、井戸本6勝(0KO)3敗1分。山本は06年新人王戦フェザー級西軍代表。7月に小路尚也[Gツダ]とのホープ対決に敗れて今回がリスタートの場。井戸本は8月に2年1ヶ月ぶりの勝利を挙げ、今回はA級昇格を賭けたトライアル。 1…

第8試合・Sバンタム級4回戦/●大林文範[エディ](判定0−3)上村徹[ワイルドビート]○

両者戦績は大林2勝(1KO)4敗2分、上村2勝(1KO)1敗。大林は尼崎ジムからエディジムに移籍してから、熱戦で客席を沸かせるがまだ勝ち星に恵まれていない。前回7/29の試合もドロー。上村は今年7/29に1年ぶりの再起戦を戦うが初黒星を喫した。 1R。好戦的…

第7試合・フライ級4回戦/○山本直輝[塚原京都](2R2分54秒KO)孫田敏晴[レンゴー]●

両者戦績は山本2勝(1KO)4敗2分、孫田2勝(2KO)3敗。山本は新人王戦にチャレンジするも、緒戦で加藤心和[金沢=07年度西軍代表]と当たる不運。孫田は2月、6月の直近2戦で、いずれも近況振るわない相手に白星を献上する不名誉な連敗を喫してしまってい…

第6試合・Sフェザー級4回戦/●毛利哲也[エディ](判定0−2)末広耕児[ハラダ]○

この試合は両者デビュー戦。 1R。両者、様子見が長い。毛利はキビキビした動きで長身の末弘の懐に飛び込みつつ、ジャブ、ストレート、フック。末弘は少々ぎこちない動きだがカウンターを決めるなどして形勢互角。 2R。毛利はアグレッシブに距離を詰めて…

第5試合・ミドル級4回戦/○庄司卓司[大星森垣](1R1分31秒TKO)ケンドー大田[ヤマカワS]●

両者戦績は庄司2勝(1KO)2敗、大田1勝(1KO)1敗。庄司は昨年9月に2勝目を挙げて以来の再起戦。西部日本地区から遠征の大田は今年7/28に初勝利を挙げたばかり。 1R。庄司はいきなり突進するなどラフな展開で幕開き。力任せの乱打戦となり、庄司の強打に…

第4試合・Sフライ級契約ウェイト(51.5kg)/●仲田雅宗[八尾](判定1−2)倉本昌紀[ワイルドビート]○

仲田、倉本勝者とも6月にデビュー戦で判定勝ちして1勝(0KO)無敗の戦績。 1R。ガード固めて様子見の時間が長い仲田に対し、倉本が手数攻め敢行。ショートアッパーをまとめて打ち込んで先制。ラウンド終盤に仲田も漸く手数を出して左ストレートでヒット連…

第3試合・ライト級契約ウェイト(60.0kg)4回戦/●中川章[泉北](判定0-3)小浦佳斗[進光]○

未勝利同士の対決。中川は6/10のデビュー戦で敗れて1敗、小浦は6/17以来の試合で現在デビュー以来4連敗中。だが3戦目の対戦相手は今年度新人王戦西軍代表の丸木和也[天熊丸木]で、それ以外にも4回戦としては骨のある相手と戦って来てのこの戦績である。 …

第2試合・フライ級4回戦/●別所航平[堺F興和](判定0−3)横山集[明石]○

両者とも未勝利1敗の戦績。別所は6/10、横山は7/26にデビュー戦で敗れている。 1R。リング中央に立つ横山の周囲を回りつつ、別所がアグレッシブに手数攻勢。精度は今一つだが時折ヒットも奪って主導権争いで優位。横山は的確に連打含めた反撃を見せたが、…

第1試合・Sバンタム級4回戦/●中岡雅司[大星森垣](判定0−2)梅本光[倉敷守安]○

両者戦績は中岡1勝(1KO)1敗、梅本2勝(0KO)無敗1分。中岡は7/29にデビュー2戦目で初勝利。梅本は5/5、7/29と短期間で2連勝中。 1R。中岡はガードを上げて距離をキープしつつ、機を見ては踏み込んで重い連打を放つ。やや粗いがインパクトは大。梅本は…

オンテックス杯 世界チャンプへの道(風間ジム主催)

風間ジムが阿倍野区民センターで年数回のペースで開催している定例興行。ここしばらくメインを務めていた大沢宏晋[大星]は、12月に比国王者・JRソリアーノとの試合を控えており出場を見合わせた。よって今回は4回戦・6回戦ばかり10試合・計44Rという若手…