駒木ハヤトの西日本ボクシングレポートアーカイブ

かつて京阪神地区のボクシング会場に通い詰め、レポートを記した男ありけり。はてなダイアリーから記事をインポートしたものの、ブログ化して格段に読み難くなってしまいました。

2006-06-01から1ヶ月間の記事一覧

第1試合・フェザー級8回戦/●吉村憲二[大阪帝拳](4R1分48秒TKO)アレックス・エスカネル[比国]○

元インターハイ王者のアマタイトルを持つ吉村は、6回戦デビュー以来5勝(2KO)無敗の戦績。ただし、ここ2戦は噛ませタイ人相手に消極的なファイトで、熱心な後援者以外は誰も喜ばない試合内容に甘んじている。対するエスカネルは21勝(9KO)11敗5分とアナウ…

第1部・日本バンタム級王座決定戦他(大阪帝拳主催)

第1部は、サーシャ・バクティンのベルト返上で空位となった日本バンタム級王座の決定戦をメインに、前座にも日本ランキング争奪戦2試合、更に大阪帝拳のホープが出場する8回戦2試合。ライトファン層には馴染みの薄いメンツながら、マニア向けの“遊び”の…

IMPホール昼夜興行(第65回ドラマチックボクシング)

2ヶ月ぶりのIMPホール昼夜興行は、久々のテレビ中継マッチ。昼の部はバンタム級の日本タイトルマッチをメインとするオールA級戦5試合、夜の部は金沢ジムの準エース・石田順裕が韓国人ランカーと前哨戦を戦う10回戦をメインとする全8試合というライン…

興行全体の総括

試合内容以上に意義深かったメインについては先述の通り。前座試合に関しては、出場選手のレベルがそのまま試合内容に直結したかなぁというところ。西日本新人王2人が出場した2つの試合が充実度では図抜けており、試合順的にはこの2つがセミ、セミ前でも…

第8試合・バンタム級8回戦/○川端賢樹[姫路木下](1R2分16秒TKO)川原慎次[正拳]●

メインイベントは西日本のカルト的存在でもある名物ボクサー・川原慎次の悲壮なるチャレンジマッチ。 元Sフライ級日本王者で、現在は日本バンタム級1位にランクされる川端は23勝(13KO)7敗2分の戦績。対する入場テーマ『仁義なき戦い』に似合った強面が話…

第7試合・フェザー級6回戦/○佐梁孝志[明石](判定3−0)藤本弘明[正拳]●

佐梁は5勝(1KO)7敗の戦績で、4/9に川波武士[大鵬]に敗れてから短期でのカムバック。昨年12月に6回戦で1勝を挙げており、既にA級昇格にリーチが掛かっている。対する藤本は5勝(3KO)3敗1分の戦績で、こちらは昨年3月に当時プロ3戦目の6回戦ボーイだ…

第6試合・ライト級6回戦/○大沢宏晋[大星](判定3−0)坂井允[鈴鹿ニイミ]●

05年度ライト級西日本新人王・大沢の復帰2戦目。戦績は6勝(2KO)1敗2分で、この試合に勝てばA級昇進となる。対する中日本から遠征の坂井は7勝(5KO)4敗の戦績。02年フェザー級中日本新人王のタイトルを持ち、8回戦での勝利経験もある。 公式判定は宮崎…

第5試合・ライト級6回戦/○高橋秀鎮(3R1分52秒TKO)竹ヶ鼻亮二[進光]●

両者の戦績は高橋4勝(2KO)1敗1分、竹ヶ鼻は4勝(1KO)7敗2分。 1R。中間距離でジャブからワン・ツー中心の強打を打ち合う攻防戦。6回戦にしては両者ともパンチの精度が粗い感じでヒット数少なくほぼ互角だが、高橋は先手、先手で仕掛けて僅かにジェネ…

第4試合・Lフライ級6回戦/○山脇正輝[大阪帝拳](判定3−0)諸一宇[尼崎]●

05年度Lフライ級西日本新人王・山脇の再起戦。西軍代表決定戦で惜しい星を落として初黒星を喫し、現在の戦績は5勝(0KO)1敗1分。対する諸は4勝(1KO)3敗3分の戦績。思うように戦績を伸ばす事が出来ないでいるが、最近はディフェンスを中心に技術の進境…

第3試合・Sライト級契約ウェイト(62kg)4回戦/●小浦佳斗[進光](3R1分47秒TKO)巴山宏知[正拳]○

小浦は昨年11/6のデビュー戦で豪快な打ち合いの末にKO負けを喫して1戦未勝利1敗。巴山は今年3/18のデビュー戦で3勝選手の松本和也[明石]に判定勝ちを収めて1戦1勝(0KO)無敗。 巴山がパワーに任せた密着してのボディ攻めと、相変わらずセンスを感じさせ…

第2試合・フライ級契約ウェイト(50kg)4回戦/●長田瞬志[陽光アダチ](判定0−2)金城吉廣[正拳]○

長田は昨年8/28のデビュー戦以来のリングで、戦績は勝ち負け無しの1分け。金城は昨年4/30に浦西勝史[神拳阪神]に敗れて以来1年以上のブランクを経ての復帰戦で2勝(0KO)5敗1分。 公式判定は半田39-37、原田39-38、上中38-38の2−0で金城。駒木の採点は…

第1試合・スーパーバンタム級契約ウェイト(54kg)4回戦/○上村徹[神拳阪神](判定3−0)村上裕[正拳]●

上村はこの日がデビュー戦。そして村上は9戦して未勝利、引き分けも無しの9敗という戦績。デビュー当初は脱臼癖に悩まされ、試合中に両肩が抜けたというエピソードからついた渾名は“ロケットパンチ”。手術をしてまでこの体質を克服したが、勝ち運に恵まれ…

拳王への道(正拳ジム主催興行)

阿倍野区民ホール・大ホールでの、正拳ジム定例主催興行。メインはジム所属の名物選手・“ナニワの帝王”“たこ焼き屋ボクサー”川原慎次が、元日本Sフライ級王者の川端賢樹[姫路木下]と引退を賭けて臨む8回戦。日本ランカー以上の選手は先述の川端だけで、全…

「緊急のお願い」跡地

ここは「6/11のチケットを分けて下さい」のお願い記事を記していた所でした。 前夜になって消そうと思ったら、深刻な内容のコメントがあったので、暫くの間意見交換用スペースとして残します。ファンの皆さん、関係者の皆さん、どうぞ忌憚のないご意見をコメ…

跡地

6/5付に掲載していた観戦記は、実際の日付に合わせて6/4付に移しました。この日付は6/4付分のコメントを活かすためだけに残します。

興行全体の総括

内容以前に「とにかく疲れた」の一言(笑)。第2部の後半戦になると観る方の集中力も尽きて来て、そこへメリハリの無い大雑把な攻防が繰り広げられると、どう観戦記を書いたら良いのか、一瞬分からなくなったりもした(苦笑)。人間の集中力の限界に挑戦し…

第2部第12試合・ミドル級4回戦/○庄司卓司[大星モリガキ](1R1分28秒KO)亀谷亮輔[森岡]●

ミドル級のベスト8。9人トーナメントの唯一の1回戦が中止となって、両者今期緒戦となる“2回戦”。 庄司は昨年12月のデビュー戦で、今期ベスト4進出を決めた福森智史に敗れて未勝利1敗の戦績。一方の亀谷は1勝(1KO)2敗だが、ここ2試合連続して壮絶な…

第2部第11試合・ウェルター級4回戦/△やんばる田中[六島](判定1−1・田中勝者扱い)池川裕介[大鵬]▲

ウェルター級の2回戦。田中はかつて「ドラゴン田中」と名乗っていた選手で1勝(0KO)1敗1分の戦績。1回戦シードで昨年8月以来の試合となる。一方の池川は、1回戦の巻野基浩[白鷺]戦がデビュー戦で、1勝(1KO)無敗の戦績。しかしその1回戦は、明らかに…

第2部第10試合・Sフェザー級4回戦/○金丸清隆[正拳](判定3−0)金沢勝志[ハラダ]●

スーパーフェザー級の2回戦は優勝候補同士の一戦。勝者は5/28和歌山の勝者・香川良平[神拳阪神]と対戦する。 金丸は1回戦、小西隆弘[川田]を大差判定で降しての2回戦進出。戦績は4勝(2KO)1敗。一方の金沢は1回戦で百田諭志[大阪帝拳]とのパワフルな打…

第2部第9試合・フェザー級4回戦/○山下将臣[高砂](判定2−0)林田直也[ハラダ]●

フェザー級2回戦がもう1試合。山下は1回戦シードで、3勝(1KO)1敗1分の戦績。林田は1回戦を不戦勝でスルー。戦績は1勝(0KO)無敗1分。 公式判定は北村39-38、野田39-38、藤田38-38の2−0で山下。駒木の採点は「西」39-37「東」39-38でそれぞれ山下優…

第2部第8試合・フェザー級4回戦/●王田尚史[千里馬神戸](4R0分46秒KO)山本敏充[江坂]○

フェザー級2回戦。王田は1回戦シードで1勝(0KO)2敗1分、山本は平野英治[八尾]をKOで降して3勝(3KO)無敗の戦績。地力と戦績が直結し難いグリーンボーイでも、このレコードは出色。 山本は相手の豪快な強打に対し、足を使った守備と隙を突いた反撃を軸に…

第2部第7試合・Sバンタム級4回戦/○中川将平[エディ](判定3−0)安田定俊[尼崎亀谷]●

この試合もスーパーバンタム級の2回戦。奇しくも中川、安田ともに2勝(2KO)2敗2分と“2並び”の戦績。中川は1回戦シード、安田は1回戦が5年ぶりの実戦だったが、優勝候補に挙げられていた三浦太平[ウォズ]を際どいドロー勝者判定で退けて殊勲のベスト8…

第2部第6試合・Sバンタム級4回戦/△谷弘樹[姫路木下](判定1−0・谷勝者扱い)菊地永太[泉北]▲

Sバンタム級の2回戦。谷は1回戦シード。昨年10月末のデビュー戦に勝って1勝(1KO)無敗。菊地は1回戦、森田将史[京都拳闘会]を破って戦績を3勝(1KO)無敗としている。 公式判定は宮崎39-37(谷支持)、藤田38-38、半田38-38の1−0ドローで、優勢点の投票…

第2部第5試合・バンタム級4回戦/○馬野晃[ハラダ](判定3−0)小笠原和寿[明石]●

バンタム級戦線のみならず、今期新人王戦屈指の好カードがベスト8で実現。 馬野は3勝(2KO)無敗。1回戦では名越光紀[新日本大阪]を1R57秒TKOで葬っての2回戦進出。小笠原は3勝(2KO)1敗1分の戦績で、1回戦は岡正樹[SFマキ]を相手に、スリリングな…

第2部第4試合・バンタム級4回戦/△山本幸史朗[ウォズ](判定1−1・山本勝者扱い)越智孝好[金沢]▲

山本は不戦勝絡みながら前年度はSフライ級で西日本決勝まで進出。今期は1回戦シードでこれが緒戦。戦績は3勝(1KO)1敗1分。対する越智は1回戦は不戦勝で、これが何と04年6月以来の実戦。戦績は1勝(0KO)1敗。 公式判定は藤田39-38(山本優勢)、宮崎3…

Sフライ級4回戦/★大塚亘[尼崎](大塚体調不良のため棄権)難波拓人[明石]☆

予定されていたSフライ級の一戦は、大塚の棄権で難波が準決勝進出。同じく不戦勝で準決勝に進出している川口裕[エディ]と対戦する。

第2部第3試合・フライ級4回戦/●福留宏行[井岡](判定0−3)橋本泰治[尼崎]○

この日、唯一組まれたフライ級のベスト8。福留は1回戦シード。昨年9月のデビュー戦をKOで飾って1勝(1KO)無敗。4/16に中沢翔[大鵬]を破っている橋本は4勝(1KO)無敗3分の戦績。 公式判定は藤田40-36、北村40-37、宮崎39-37の3−0で橋本。駒木の採点は「…

第2部第2試合・Lフライ級4回戦/●木戸俊彦[明石](判定0−2)野口貴史[大阪帝拳]○

ライトフライ級の2回戦。木戸は1回戦シードで2勝(1KO)4敗1分の戦績。野口は1回戦で村田佳信[エディ]を判定で破って戦績を2勝(0KO)4敗としている。 公式判定は藤田39-37、北村39-38、原田38-38の2−0で野口。駒木の採点は「西」40-36「東」40-37で野…

第2部第1試合・Lフライ級4回戦/●奥貴士[大星モリガキ](判定0−2)町田昌丈[Gツダ]○

ここより第2部の試合。再び軽量級からスタートということで、ライトフライ級の2回戦。前・後半を階級でなくトーナメントのブロックごとに分けたのは観る側の立場からしても嬉しいアイディアだと思う。 さて、両者の戦績を紹介しておこう。奥は2勝(1KO)1…

第1部第13試合・ウェルター級4回戦/○丸野琢哉[守口東郷](2R0分56秒KO)川人紀夫[ハラダ]●

第1部最終試合はウェルター級の2回戦。1回戦シードの丸野は4勝(2KO)3敗の戦績。昨年度は準決勝で後の西軍代表・細川貴之[六島]の壁に跳ね返されている。対する川人は、1回戦で田中敦朗[塚原京都]を1RKOで撃退して2勝(2KO)1敗の戦績。 1R。丸野…