駒木ハヤトの西日本ボクシングレポートアーカイブ

かつて京阪神地区のボクシング会場に通い詰め、レポートを記した男ありけり。はてなダイアリーから記事をインポートしたものの、ブログ化して格段に読み難くなってしまいました。

2008-05-01から1ヶ月間の記事一覧

第1部第2試合・ウェルター級契約ウェイト(64.0kg)4回戦/△宇川広之[アポロ](4R0分27秒負傷判定1−0)東本勲[森岡]△

両者戦績は宇川2勝(1KO)4敗、東本は勝ち負け無しの1分。宇川は昨年12月にデビュー戦以来の勝利を挙げている。サウスポーの東本は昨年末にデビューしたが1Rで負傷ドローとなり、これが仕切り直し。 1R。東本はデビュー戦から一転、落ち着いた試合運び…

第1部第1試合・Lフライ級4回戦/●川野健紫郎[アポロ](判定0−3)長田瞬志[陽光アダチ]○

両者戦績は川野が未勝利4敗、長田が1勝(1KO)5敗2分。川野は昨年9月にKO負けを喫して以来の再起戦、長田も連敗が続いており、12/16以来の試合。 1R。スピード、攻撃精度共に互角で、レベルはともかくとしてボクシングの形にはなっている。共に命中率低…

第1部・虎寿司・バンガード・ルースロン KO LIVE(アポロ主催)概要

毎年5月、9月、12月の3回興行を開催するアポロジム。例年は平日の府立第二を会場としていた同ジム興行も、今回は開催を2週ほど後にずらしての土曜昼の開催。チケット代金の高さだけは相変わらずで、一般層からの幅広い集客を目論んだわけではなさそうだ…

西日本地区では御馴染みの昼夜興行だが、土曜・新大阪メルパルクホールというのは珍しいシチュエーションである。この度はプロモーター側の日程と会場確保の都合がたまたま合致した、という実務面の要因が大きかったと聞くが、これも昼夜2回興行が関西独特…

興行全体の総括

新型グローブ効果は今日も健在で、11試合中7試合KO決着。このラウンド数で3回の中断・休憩を挟んで所要時間3時間余に収まったのだから、新型グローブ効果恐るべしだ。また、先日の張飛[明石]のリング禍の影響か、今日は全般的にレフェリーストップのタ…

第11試合・バンタム級10回戦/○川端賢樹[姫路木下](6R0分49秒TKO)橋口竣[正拳]●

川端は26勝(16KO)8敗2分。元日本Sフライ級王者で、現在は日本バンタム級3位。92年デビュー、新人王戦には参加せず地元姫路での活動に専念し、7連勝でA級昇格。昇級緒戦は岡山遠征で初黒星となるが、96年から99年3月まで2引分を挟んで8連勝をマーク…

第10試合・フェザー級6回戦/●脇本雅行[高砂](2R0分28秒TKO)真木大作[JM加古川]○

両者戦績は脇本7勝(3KO)1敗でサウスポー、真木7勝(6KO)2敗。脇本は新人王戦敗退後、昨年11月と今年3月に6回戦で連勝。A級の資格があるが、今回敢えて6回戦で西日本新人王撃破に挑む。真木は07年度フェザー級西日本新人王。中日本との対抗戦で敗れた…

第9試合・ミドル級4回戦/○下野喜道[ホワイトフォックス](3R2分18秒負傷判定3−0)小倉雅弘[神拳阪神]●

新人王戦ながら、未勝利同士の対戦。下野は未勝利1敗、小倉は未勝利9敗2分。 1R。小倉は久々に豪快で力の乗ったフックを放ち先制攻撃。しかし下野も密着して小倉の持ち味を殺してフック、アッパーで冷静に反撃。更に動きの落ちた小倉へボディをお見舞い…

第8試合・ウェルター級4回戦/●中司裕貴[ホワイトフォックス](3R2分48秒TKO)川口将也[尼崎亀谷]○

中司は1勝(1KO)無敗、川口はデビュー戦を新人王戦で迎える。 1R。川口はガードを固めつつ、近付いていっては強振一辺倒という実に判り易い突貫ファイト。中司は正攻法の捌きで対応しようとするが、低いガードが災いして被弾が多い。中司が劣勢解消狙い、…

第7試合・Sフェザー級4回戦/○南勝太[高砂](1R0分56秒TKO)末弘謙児[ハラダ]●

両者戦績は南3勝(0KO)2敗、末弘2勝(1KO)無敗。 1R。ややバタついた印象もあるが、両者積極的に動き回りつつ、強打を打ち合う派手な展開。南は不発弾の中に明確なヒットが混じる、という精度ながら先手を取って、アゴの弱い末弘の顔面を攻め立てる。末弘…

第6試合・フェザー級4回戦/●石角悠起[大阪帝拳](判定0−3)北田竜統[JM加古川]○

両者戦績は石角1勝(0KO)3敗1分、北田3勝(2KO)3敗。サウスポー同士の組み合わせ。 1R。石角が先手で大振りパンチを放つが、以前からの精度難解消されないままで戦果乏しい。北田は様子見か消極的だったが、ラウンド後半から徐々に反撃態勢。ショートと…

第5試合・Sフライ級4回戦/○森川真一郎[高砂](1R0分21秒TKO)松吉成祐[八尾]●

両者戦績は森川3勝(2KO)無敗1分、松吉4勝(2KO)4敗。 1R。試合開始直後から松吉が仕掛ける形で激しい乱打戦へ。攻守の技術とハンドスピードで勝る森川がたちまち優勢となり、一方的に強打を浴びせまくる。その中のフックが完璧なクリーンヒットとなると…

第4試合・Lフライ級4回戦/▲中村竜大[ホワイトフォックス](判定1−1小金丸勝者扱い)小金丸憲友[進光]△

両者戦績は中村1勝(1KO)1敗、2勝(2KO)3敗。 1R。大きく動きながらも間合いはショートレンジで乱打戦。共に正確に狙い打つだけの精度は無く、ガードの上に手数をぶつけ合う形。小金丸がラウンド中盤の終了ゴング前に圧力・手数攻めで小さな見せ場作るも…

第3試合・ミニマム級4回戦/○高梨竜平[高砂](2R1分49秒TKO)山口鋭二[森岡]●

両者戦績は高梨3勝(1KO)無敗、山口4勝(3KO)3敗1分。 1R。山口がアグレッシブに攻め、手数で先手。その多くは高梨のガードに阻まれるが、激しい打撃音を響かせてインパクト十分。高梨は的確な守備、せめても一瞬の隙を突いて明確なヒットを重ねて実力の…

第2試合・バンタム級4回戦/○帝里木下[千里馬神戸](判定3−0)兼本誠大[正拳]●

帝里はプロデビュー戦。アマチュアでは約80戦、国体出場などの実績があるサウスポー。兼本は1勝(0KO)2敗1分、3月に新人王緒戦で敗退して早期の再起戦。 1R。兼本がやや引き気味で、ロングレンジ中心の攻防。兼本は帝里の距離を外しつつ、タイミング計…

第1試合・Lフライ級4回戦/●松本直樹[大阪帝拳](4R2分51秒TKO)本田衛[JM加古川]○

両者デビューの一戦。本田は大学アマで国体2度出場・最高5位の実績がある。 1R。両者ともアグレッシブに出てフック、アッパー中心の乱打戦。全弾カウンターのタイミングという打ち合いの中、本田の左フック上下が有効打となる。その本田は、側頭部を守る…

興行の概要及び雑感

06年に設立された明石のホワイトフォックスジムが、プロ加盟2周年を前に初の興行開催に漕ぎ着けた。会場の明石産業交流センターは、JR大久保駅から程近くにある小会場。神戸サンボーホールと同規模のキャパシティながら、かつて佐竹政一[明石・引退]や、…

興行全体の総括

メインは青木のKOパンチよりも、それまで五分以上の攻勢を展開していた安川の異様な効き方の方が印象的な内容に。青木にとっては不幸なことに、やや後味の悪い勝ち試合となってしまったようだ。 この日、一番のパフォーマンスを見せたのは第7試合で見事な…

第9試合・Sライト級10回戦/○闘将青木誠[Gツダ](1R2分22秒TKO)安川健一[守口東郷]●

闘将青木誠は7勝(4KO)7敗2分の戦績。02年にデビュー、4回戦時代は新人王戦で2年連続初戦敗退、B級昇格に8戦を要するなど長い足踏みを強いられるが、当時敗れた相手は全員後のA級選手ばかりで巡り合わせの悪さに同情の余地も。6回戦は3戦でクリアし…

第8試合・Sバンタム級契約ウェイト8回戦/△中村公彦[大星森垣](判定1−1)竹本裕規[風間]△

中村は5勝(2KO)3敗4分の戦績でサウスポー。03年デビュー、04年までで3戦と当初は積極的な活動ではなかったが、05年の新人王戦にエントリーするや、西軍代表戦までの5戦を一気に勝ち抜いて全日本決勝に進出する(富山浩之介[船橋ドラゴン]に判定負け)。…

第7試合・バンタム級6回戦/○名越光紀[新日本大阪](2R2分29秒TKO)山本良貴[風間]●

両者戦績は名越6勝(1KO)4敗3分、山本4勝(0KO)1敗2分。名越は昨年10月の西軍代表戦以来の試合。山本は昨年11月、前回の風間ジム興行で6回戦初勝利を挙げている。 1R。山本は迫力あるボディ中心の強打で先手取るが、名越はこの手数を高速回転のコンビ…

第6試合・Sフライ級4回戦/●林弘晃[江坂](4R2分25秒TKO)斉藤大祐[エディ]○

両者デビュー戦の組み合わせ。 1R。ルーキーらしく、動きの随所に粗さが残る中での打撃戦。ジャブ、ワン・ツーで攻めようとしているが、間に乱雑な強打が挟まってしまう。斉藤は気持ちが先走り過ぎか、拳と体の動きがチグハグ。林がヒット数で小差リードし…

第5試合・Sフェザー級契約ウェイト(58.0kg)4回戦/○片岡悠樹[Gツダ](判定2−1)細木勇佑[ワイルドビート]●

両者戦績は片岡1勝(0KO)1敗、細木2勝(1KO)無敗。片岡は今年1月に名古屋遠征で初勝利。細木は昨年5月、12月と連勝中。 1R。スピードで勝る細木は、今日も左の鋭いリードブローで主導権確保。更には3連打を決めてセンスの高さを窺わせる。片岡は以前よ…

第4試合・Sライト級4回戦/○橋野佑太[尼崎亀谷](2R2分59秒TKO)林佑樹[タイガ]●

橋野は1勝(0KO)7敗1分、林1勝(0KO)3敗1分。橋野は昨年の新人王戦で初勝利を挙げたが、2回戦で敗れて再起にも失敗して連敗中。林も新人王戦とその後の再起戦に敗れて連敗。2/29から2ヶ月余での再々起戦となったが…… 1R。橋野はいつも通り、パンチ力…

第3試合・フェザー級4回戦/●金岡永[新日本大阪](判定0−3)堀川佑也[明石]○

金岡はデビュー戦、堀川は昨年2月、8月に連敗して未勝利2敗。 1R。堀川は今日も所属ジムの先輩・児島芳生のような密着手数戦法でしつこい攻め。しかしパンチ力欠けたままでたちまち泥仕合化。金岡はガード低く頭動かず、反撃しても威力に欠けてインパク…

第2試合・ライト級契約ウェイト(61.0kg)4回戦/○佐野充啓[大星森垣](判定3−0)磯野拓真[塚原京都]●

両者デビューの対戦。佐野はサウスポー。 1R。いきなりの乱打戦。共にガード低く、相手の攻撃に守備で対応する意識に欠けている。相対的な精度の高さで佐野が打ち勝って主導権。磯野は低いガードに加えて距離感が非常に悪く空振りばかり。ラウンド中盤から…

第1試合・フェザー級4回戦/○多谷友宏[大星](1R2分26秒KO)池田竜太[明石]●

両者戦績は多谷1勝(1KO)2敗、池田1勝(1KO)3敗1分。 1R。いきなりクロスレンジ乱打戦。池田が左右フックとアッパーで手数リード。多谷は反撃にオープンブロー多く攻めあぐんだが、相変わらず頭動かぬ所がある池田に左フックがドンピシャ当たってノック…

興行の概要及び雑感

ここ数年、西日本ボクシング界のゴールデンウィークと言えば、新人王予選の集中開催と相場が決まっていたが、今年はエントリー人数減の影響もあって西日本協会主催の興行は開催されず。ならばと大阪の阿倍野区民ホールを本拠地とする風間ジムが定例興行を開…